Perfume 5th Tour 2014 「ぐるんぐるん」 客入れSEまとめ
http://www.perfume-web.jp/cam/grungrun/
Rhizomatiksのメディアアート演出を前面に打ち出し、未来的/先進的イメージで前のめりに攻めていた「LEVEL3」ドームツアーでの客入れSEは、明るめで鋭角的な音色を持つ、勢いのあるダブステップやエレクトロニカ中心の選曲だった。*1 その後行われた小規模ライブハウスでの対バンツアー、そして今回の「ぐるんぐるん」ツアーは「現時点でPerfume陣営の持てるスキルをフル稼働させてのアイドル時代原点回帰」という内容で、アメリカでのAstralwerks/EDM楽曲での展開を始める前に、*2 日本のファンの前での彼女達のけじめ或いは禊ぎとでも言おうか、更に先へ進む覚悟のための泥臭い儀式でもあったと思う。今回「Spending all my time」はAstralwerks盤に収録される同曲の「Dimitri Vegas & Like Mike Remix」どころか原曲すらも披露されなかった。さらに言えば「ポリリズム」ですらメインのセットから外してしまった。
ということでその辺りを汲んだのだろうか、客入れSEはダブステップの中でもよりダークで泥臭いもの、BPMの低いミニマルダブやダークな四つ打ちミニマルといった、表立って主張しない、しかし腹の座った激渋でディープなサウンド固めだった。巨大な代々木第一体育館でこれらの音がじわじわと流れている様には正直びっくりした。eleven亡き後では都内の小箱だってなかなか聴けないサウンドだ。
しかしこれでも一万人を超える客のテンションは上がる、恒例の開演予定時間5分前辺りから観客の感情が抑えきれずに始まってしまうあの手拍子はいつもの通り、そして自分がこのツアーで複数観た公演の中でも、代々木二日目ではその時流れていたディープなベースミュージックに合わせて一万人の拍手がブレイクビーツを刻むという奇跡が起こっていた。
いまやPerfumeは紅白出場5回の大衆的なポップグループであり、ライブ客も当然途轍もなく広い客層で、終始うすら寒い手拍子や、ロキノン系の人差し指立てジャンプをするような客が殆どを占める、それでもこの選曲で会場のテンションが上がっていく光景は、Perfume陣営の相も変らぬ挑戦的な姿勢そのもので、ライブが始まる前からじわじわと感動させられた。
と書いてみたものの、とにかく地味な曲ばかりで本当にこんな曲だったのかも怪しく、そして数も寂しいので、コメントをお待ちしております。
曲 | これ | レーベル |
---|---|---|
Deadbeat / Fourth Quarter (Cala's House) |
ASIN:B004WQOXCO:image:small | BLKRTZ |
Clockwork / Second Floor (Deadbeat Remix) |
ASIN:B00LMH9DOE:image:small | Parachute |
The Drop / Waiting For (LV Remix) |
ASIN:B00KIDPH0W:image:small | Reggae Roast |
Squarewave & MC Fats / Special Moment (D Bridge Remix) |
ASIN:B00JYK3D8I:image:small | U Understand Me Music |
Nikitch / Love Will Never Do |
ASIN:B00I41KAMK:image:small | Chateau Bruyant Records |
Deadbeat - Fourth Quarter (Cala's House)
Clockwork - Second Floor (Deadbeat Remix)
The Drop - Waiting For (LV Remix)
Squarewave & MC Fats - Special Moment (D Bridge Remix)