観覧記録 ライムベリー主催イベント「TOKYOPLAYGROUND」Vol.8 せのしすたぁ&ライムベリー TWOMAN LIVE SHOW@渋谷GLAD
http://yaplog.jp/rhymeberry/archive/92
http://ameblo.jp/sakurai-miri/entry-11944402873.html
http://ameblo.jp/nobuokahikaru/entry-11944859298.html
http://ameblo.jp/himemari5141225/entry-11949883698.html
http://ameblo.jp/himemari5141225/entry-11943473418.html
http://otapol.jp/2014/11/post-1868.html
http://realsound.jp/2014/11/post-1674.html
昼のハロウィンエディット、*1 続いてのリリースイベント、*2 一日踊りっぱなしで倒れそうだ、しかしThe Night Is Still Young、インディーズアイドル/アンダーグラウンドハードコアの2大パーティーメイカー決戦。何度か共演機会はあるものの、この二組だけとなればもうそれは最高のパーティか、最高のバトルか。
信岡ひかる
まずは信岡ひかるオンステージ。壮絶なラップショーを期待してきた一見さんが「この人何やるんだ」「ラップじゃなくて普通に歌うらしいよ」「あっそうなの」という明らかに興味無さげな会話を交わしている、そしてそこでのあのミュージカルステージ。あんなにロマンティックで美しい世界を目にするとは誰も思っていなかった、普段彼女のソロを観ている人ですら。ただただ溜息が漏れる。
昼公演でも貼ったけれど此方にもこのシーンだよということで貼っておきます。
Cinderella - So This Is Love
The Little Mermaid - Part Of Your World
- Cinderella - So This Is Love
- The Little Mermaid - Part Of Your World
- mao / 夢をかなえてドラえもん
そして勿論このTOKYOPLAYGROUNDシリーズのオープニングアクトの定番パーティトラック「夢をかなえてドラえもん」も。この曲のために青タイツにポケットを縫い付けた自作ドラえもん衣装で臨んだ信岡さんの熱狂的ファンは、よかったねよかったねと皆に祝福されるが、彼の1日はまだここで終わりではない。
せのしすたぁ
http://ameblo.jp/senosister/entry-11944727093.html
http://ameblo.jp/senosister/entry-11944706784.html
http://ameblo.jp/senosister/entry-11944566377.html
http://ameblo.jp/senosister/entry-11946253488.html
まお/みか/ゆーたん、せのしすたぁフルメンバー、レペゼン福井。ライブ前に場内に様々な警告アナウンスが流れるが、もうそれはせのしすたぁリテラシーで臨むだけだ。最初からどんな衣装で来るのかと散々脅かしを待っていると、オレンジと紫の典型的なハロウィンドレスで可愛らしく登場。頭4曲は「アイドルセットで可愛く行かせていただきます」と先に宣言。108BPMのメロウな「いえない」で意外にもしっとりとした空気まで作り、ここでひとまず着替えタイム。
二人を先に行かせてまおが連日通っている自動車教習所トーク、しばらくして戻ってきた二人は勿論白シャツ黒ネクタイ黒パンツのせのしすたぁ正装、ビースティーボーイズのグラスゴーライブリスペクトスタイル。そして今度はみか/ゆーたんが場を繋ぐが全然話が出てこない。お互いに「何か話してよ」と擦り付け合ったり「まお早く戻ってきて…」と泣きを入れるも「いやこれじゃ駄目だ」とゆーたん一念発起、何とか「今日何食べた?」的な大学生トークをずるずると続け、ようやく正装で戻ってきたまおに「駄目だ駄目だなんだよその女子大生トークはよお!全然アイドルじゃねーよ」と駄目出しを食らいつつ、その駄目出しをしている本人こそが「俺がアイドルって言うとかな」でオチを付けて終了。
そしてここでパーティはリブート、「ここからがパーティの始まりです!悪いこと一杯します!」で始まる奇祭ブロック。アジテーターに姿を変えたまおが歌も放り出してひたすら群衆を扇動する。飛び交うハスキーボイス、「ケチャを下さい!もっとケチャを!ケチャをお願いします!」「暴れろ!もっと!全然足りない!」。「NOW」の前振り、「エモい話」が成立しなければ曲出ししません、と振られたみか、先ほど同様「えーどうしよどうしよ」といった全くトーク出来ない体からぽつりぽつりと話し始めたのは、大学生とアイドルの両立の難しさだった。土日はライブ、時間が無い、週明けに出す課題も終わっていない、ローカルアイドルだから車の長距離移動ばかり、この日も東京でライブして福井着は朝4時予定、色々ある、色々あるよ、そして流れ出す「NOW」。このどうしようもない刹那的な瞬間こそがせのしすたぁだ。
「ワタシアイドル」で遂にまおがフロアに降りる、モーセの如くフロアのクラウドがその道を開けるが、流石にGLADのスペース、今日のぎっちぎちの客入りではセンター部分の客が座って場を開けるので精一杯、そしてフロアに開かれたその道の正面には、せのオタに気を使って一番後ろでライブを観ていた自作衣装のドラえもんが。「おいドラえもんがいるぞ!今日一番ヤバい奴だこれ」。「お前何歳だ!何歳だよ!お前今日のライブで一番ヤバいよ!」とまおに詰め寄られる青タイツのドラえもん。今のライムベリー現場において誰よりもDJ HIKARUを愛している彼を、まおさんが一目で「一番ヤバい奴」と見抜いた(一番ヤバいコスプレだったにしろ)のはもう偶然でなく運命とか彼女の直観力とかそういう話で、アジテーターのなすがままに彼はまおさんにマイクを渡され、そのままステージに上げられ、せのしすたぁきっての奇祭トラック「ワタシアイドル」で自らパフォーマーとしてステージ上からミックスとオーイングを打つ事に。オタがステージ上で、まおさんがフロアの真ん中で。このハプニングの連続に見せかけつつ結局は全部まおさんの掌にある狂乱の場。
まおさんがペットボトルで水を飲む、その水を観客に吹き出そうとする、ちょっと待て、一応マネージャーに確認タイム。そのままGoサインが出たのか出ていないのか分からないまま毒霧には程遠い水吹きパフォーマンスに突入、上手く吹けなくて飲んでしまう所が何気に可愛い、その水飛沫を浴びたフロアは更に狂乱の度合いを深めていく。完全にまおさんの奴隷だ。そしていつもの「ワタシアイドル」から今回は最後に「ラストチューン」、クラウドサーフを見たまおさんも再びフロアにダイブ。まおさん初めてのクラウドサーフ。あらゆる「悪いこと一杯」をやり尽くしてステージを終えたせのしすたぁ。
https://twitter.com/rbstko/status/526411266458255360
ここでライムベリーもステージに登場、お待ちかねのコラボ曲は「ハートブレイカー」。DJ TASAKAばりのずんどこエレクトリックディスコビーツとエモすぎるフレーズのこの曲、そもそもさんピン/LB/ロングバケーション/電気グルーヴの90sグルーヴを横断するライムベリーとはトラックレベルで最高の相性、そして両者ともに当代きってのパーティメイカー、両方のオタもパーティピープル、その場の狂乱と今ここにしかないパーティ、全てのピースがカチッと嵌る、せのしすたぁの歌う切ないメロディーに切り込む2MCの今ここにしかないパーティラップ、最高のフック。
ナイスMC!
ナイスDJ!
ナイスアイドル!
ナイスお客さん!
ナイスパーティ!
ナイスパーティ!
ハートブレイカー!
ハートブレイカー!
僕らの神様ミラーボール!
https://twitter.com/senosister_info/status/526324807592194049
- ごめんね。ダーリン -SenoRemix-
- いえない
- Maybe I Like You
- 恋キラキラ
- 着替え
- ハートブレイカー
- NOW
- アイドルなんてなっちゃダメ!ゼッタイ!
- ワタシアイドル -SenoRemix-
- ラストチューン
- ハートブレイカー(コラボ)
せのしすたぁ LIVE 「ワタシアイドル」
ライムベリー
コラボでステージに上がってそのままライムベリーのパーティにバトンタッチ。昼の天使&悪魔&女王、リリイベのブレザー&パーカーのスクールガールスタイルから、夜はブレザーを脱ぎ捨てRUN-DMCをサンプリングしたイベントTシャツスタイルへ。昼のハロウィンエディットで温存されたアッパートラックが次々と容赦なく展開される。
「何か変なドラえもんがせのしすたぁさんにチヤホヤされてステージに上がったりしてたけど、私たちは甘やかさないから」と今日のMVPをばっさり切り捨てるMC MIRI。ベルハーとの2マンの時の凄まじい闘争心からくる強烈な客煽りもこの日は要らない、積み上げてきたステージの経験値が違う、目の前にいるのがパーティピープルなら後は自分達に任せておけ、といった貫禄すら見せる。
いつもの事だがパーティピープルも踊りたい放題に踊らされて、中盤の「まず太鼓」が終わった時点で既に息切れ状態でフロア全体が朦朧としている、リリースを待つ「IDOL ILLMATIC」「IN THE HOUSE」に続いて138BPMの1994年アシッドハウスリヴァイヴァルな「アンサーアンサー」を叩きつけた後、唐突に始まるキラッキラでキュートで切ないハウストラック。「特に何も言ってないですけど、新曲披露します!」「今日この曲聴けた人は勝ち組!」、ライムベリーはいつもこうだ。その2008年tokyo eleportなキラッキラのエレクトロハウスに乗るのはDJ HIKARUのクリアでハイトーンな歌唱、全面的に思いきり彼女の歌がフィーチャーされた、これまでにないスタイルの楽曲。2MCはフロントで自ら振付したダンスを踊る。なんてキラキラでなんて切ない曲なんだ、タイトルは「きみとぼく」。そして誰よりもDJ HIKARUを愛するドラえもんの彼におめでとう。
Perfume「ポリリズム」×Cherryboy Function「The Endless Lovers」のマッシュアップで注目されたtofubeatsが初めて「ポリリズム」リリイベでPerfumeと握手をしてアイドルに目覚め、*3 そして数々の実績を積んだ若手最注目のトラックメイカーとして先日のNHK「MJ」に出演し、そのステージ上でPerfumeと8年ぶりの握手を果たした、Saori@destinyはSaoriiiiiとして活動を再開させた、ライムベリーの新曲「きみとぼく」がtokyo eleport感で、Cupitronもいて、ダブステップとEDMによって過去のものとされ昨年絶滅したはずの2008年以降のアイドルエレクトロハウスポップシーンが今になって一周してきたこの感じは新鮮だ。
そしてせのしすたぁとライムベリーのコラボ「ハートブレイカー」を最後にもう一度。再びまおさんがクラウドサーフ、今度はステージに戻るタイミングが合わず放り投げ気味のステージ着地でひやっとしたがそのまま最高のコラボを完走。完璧な相性過ぎて、リリースされたらこれが今年の楽曲大賞だ。レコーディングし直したとしてこの日の空気が伝わるだろうか、現場でこその両ユニットだからこそレコーディングし直さずあの空気をそのまま伝えてほしい。ライムベリーのコラボは一緒に歌い踊るのではなく、一からリリックを書き上げラップを乗せていくから毎回コラボにかける気合も期待も桁違いだ、一度きりになってしまうなんて勿体無い、でもそのどうしようもない刹那感があの場の空気を更に熱くしていたのも確かなことで。ああまた堂々巡りだ。
もう一度フロアが叫ぶこのフック、フロアの全員がこれ以上ないほどに踊って汗まみれ、全員がこれ以上ない笑顔、いや、あるいはぼろぼろ号泣している奴もいる、ここにしかない最高のエモーショナルなパーティトラック。
ナイスMC!
ナイスDJ!
ナイスアイドル!
ナイスお客さん!
ナイスパーティ!
ナイスパーティ!
ハートブレイカー!
ハートブレイカー!
僕らの神様ミラーボール!
https://twitter.com/rbstko/status/528890605737213955
せのしすたぁ&ライムベリー - ハートブレイカー(Live 141026)
KING OF STAGEはどっちだ、せのしすたぁといえば「優勝」、今日ばかりは誰もまおさんが最後に下したジャッジに文句のつけようがない、「全員優勝」だ。せのしすたぁ運営のフォローも気が利いている。素晴らしいパーティをありがとう。
僕達が求め目指す「パーティー」ができたと思います。
とにかく最高の「パーティー」でした。
それを出来たのもファンの方々のお陰です。
ライムベリーのファンの皆様もせのしすたぁのファンの皆様も最高でした。
あんな激しくて、狂っていて、ピースフルな現場は初めてかもしれません。
だから昨日は全員優勝です!
せのしすたぁ公式ブログ - スタッフブログ!TPG8!
http://ameblo.jp/senosister/entry-11944727093.html
- WE ARE BACK!
- HEY!BROTHER
- WE DID IT
- MC
- フロム東京
- SUPERMCZTOKYO
- まず太鼓
- MC
- IN THE HOUSE
- IDOL ILLMATIC
- アンサーアンサー
- きみとぼく(新曲初披露)
- R.O.D.(HRAD)
- EN
- MAGIC PARTY
- ハートブレイカー(コラボ)
ライムベリー - IDOL ILLMATIC(MV)
ライムベリー - IN THE HOUSE(Live 140427)
パーティが終わった後、持参したもう二枚のアナログにMC HIMEとDJ HIKARUのサインを貰いスリーカードを決めて子供みたいに喜ぶ。時間を持て余したライムベリーが、踊り過ぎてふらふらしている観客に特典ポスター用の輪ゴムを指パチンコなり指鉄砲なりでぴゅんぴゅん乱射し始める、まったく可愛いのか悪ガキなのか両方か。そして長い一日、長いパーティタイムは終わりを告げた。