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Aerodynamik - 航空力学

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観劇記録 「アサルトガールズ」 日本 2009年公開



テアトル新宿にて鑑賞。わざわざ押井守監督の実写作品を観に行くような数寄者なら、見る前から大体どんな感じの映画なのかを分かっているだろうから、一々普通の映画として駄目なところをあげつらっても意味は無いのだが・・・。


監督はおそらく「かっこいい女性達がゴツいコスチュームに身を包み、クールに無骨な銃器をぶっ放す」という、ただそれだけのフェチ画が録りたかったんだろう。その気持ちは十二分に分かるんだけど、肝心の発砲シーンはそんなに多くなく、また、女優陣が大根過ぎて、銃器を抱えて移動し、構え、そして撃つ、一連の動作がまったくかっこよくない。これは致命的。黒木メイサの格闘シーンも失笑物。戦う女と武器に一家言あるジェームズ・キャメロンが見たら絶望するレベル。


ストーリーは無いに等しいというか、体感系ネトゲ内でソロで怪獣狩りをしていた4人が、ボス戦のためにパーティーを組む、まあモンハンですよ。本当にそれだけ。本当にこれ以上何もない。クライマックスも呆気ない。70分もいらない、25分でもまとめられる内容。
押井作品に必ず出てくる、淡々としたイメージショットが延々続く「ダレ場」は今回も健在。
役者は皆そろって大根で、唯一演技できるはずのアカデミー助演女優賞ノミネート女優たる菊地凛子はよりによって台詞ゼロ、あんな使い方をするなんて。台詞が無くてもさすが女優の存在感を出していた彼女に、普通なら何か魅せるイベントを仕掛けるべきところだが、明らかにトリックスターなのにほぼ何も無く終わる。


いやいや、全部分かってましたよ見る前から。だって押井実写だもの。それでもなんとも言えない残念な気持ちになるのは何故だろう。多分フェチ映画として高いレベルのものを期待しすぎていたんだろう。フェチが十分に伝わるならば、ストーリーも大根もどうでもよくなる映画のはずだったのだ。


川井憲次の荘厳な音楽と、BIG SHOT監修による銃器描写、これは純粋に褒めたい。CG周りは、国産にしては随分頑張りましたね、というレベル。


いやー予告を見たときはテンション上がったんだけどなあ。これが押井実写の醍醐味なのかなあ。