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Aerodynamik - 航空力学

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観劇記録 「アバター」(Avatar)アメリカ 2009年公開



シナリオに関しては実に古臭い植民地闘争で、見るべきところは何も無くて、色々都合のよすぎる設定、なんのひねりも無いキャラクター達にげんなりしたけれども、まあそんなことは見る前から分かっていた、だって俺達のキャメロンだもんな。というか、この映画はこれまでの映画と比較にならないくらい、とにかく革命的なまでにビジュアルの情報量が多いので、あえてシナリオの情報量を徹底的に削って、映像美にひたすら耽溺できるようにとの、監督の素敵な計らいじゃないのかとも思える。これぞスペクタクル映画。


プロットは宮崎駿押井守へのオマージュが本当に全編に渡って繰り広げられていて、ああ実写じゃハリウッドに勝ち目は無いけれど妄想大国日本万歳アニオタ万歳。そして宮崎押井に負けず劣らずのメカマニア軍事マニアのキャメロン、相変わらず機械や銃器への偏愛が素晴らしくて、トレーラーにも有るとおり地球人がナヴィを慈悲もへったくれも無く徹底破壊しまくる大興奮シーンは実にフェティシズムに溢れていて、崇高さと下世話魂の共存が美しい。さすが俺達のキャメロンだぜ!とか叫びたくなる。
ビジュアルの見どころはとにかく盛り沢山で、特に夜のパンドラ衛星はとても美しい。誰が美術監督なのか知らないけれど、まあこれだけのビジュアルをよく作り上げたものだ。


この映画の3D表現は、物がスクリーンから飛び出してきてぶつかりそう!的なこれまでの3Dではなく、空間の奥行きがとても深くなる系の見せ方で、壮大なスケールの画の「壮大さ」加減が途轍もない。とても目が疲れたけれども、一度これだけのものを体験してしまうと、もう戻れないなあという気分。「ジュラシック・パーク」のように、映像表現のレベルを書き換えてしまうくらいに、陳腐な言葉で言うとまさに「圧巻」。ああ劇場で見てよかった、1800円+3D料金300円取られたけれど本当に劇場で見てよかった。これ家でDVDで見ても全然面白くないよ。
自分が見たのはDolby 3D方式だったけれども、これは足を伸ばしてでもIMAX 3Dで見るべきなのかもしれない。今のところ日本に3館しかないけれど。選択肢がある環境の人は、ここ*1で3D方式について下調べしておくといい。


気の早すぎる話だけれど、キャメロンの次回作は「銃夢」実写化。もう脚本も大分出来上がっているようだ。「アバター」とどちらを先に作るかで悩んだ挙句、「アバター」で映像技術を確立させて、その技術をもって「銃夢」を作ると言っていたので、鼻血が出るほど楽しみだ。