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Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 lyrical school/ライムベリー/ROMANCREW/LITTLE「brand new day」@渋谷SOUND MUSEUM VISION

http://www.vision-tokyo.com/event/brand_new_day



オープンしてそれほど経っていない頃にガルニエのパーティを観に行って、メインフロアの居心地の悪さと音響の悪さ(高音が耳に痛い)に懲りてそれから一度も足を踏み入れていなかった箱。あれから随分経った、流石にメインフロアの音もそれなりに改善されていて、ヒップホップとEDM寄りのタフなチューニングに。

ライムベリー

http://ameblo.jp/sakurai-miri/entry-11874005318.html
http://ameblo.jp/nobuokahikaru/entry-11874805203.html



再びリリスクとの対バン、そして今回はROMANCREWにLITTLEという日本語ラップベテラン勢。まさに「このライブが判断材料」。「SUPERMCZTOKYO」「まず太鼓」のアッパートラックに「フロム東京」「IN THE HOUSE」のクールサイドを挟んで、後は「RHYME OR DIE」、韻を踏むか死ぬかどちらかを選べ。今日は「透明な少女」サイド一切無しのハードコアパーティスペシャル。自己紹介もフリースタイル調にバチッとラップで組み上げる、ライムベリーがこれをやるのは特別な時だけ。イベントの趣旨的にも箱的にも最高のセットリスト。


そしてライムベリー連日の新曲披露、「新曲はこれまでにない感じで、『アイドル稼業』がテーマのアイドルソングだから思いっきり手拍手入れてね」の前振りで一瞬アイドリング!!!の「職業:アイドル。」を連想して狼狽えたけど、流れてきた音がロービットでドープなブレイクビーツと「アイドル稼業は 清く正しくイルマティック」、緩急激しいフロウと相変わらずの韻踏みの堅さ、これまでにないほどのスリリングな掛け合いラップの「IDOL ILLMATIC」、初披露なのにフロアまとめてコールアンドクラップの上がる要素のみ。こんなにも楽しいパーティーラップ、早くリリースしないと今年の楽曲大賞に間に合わない。「職業:アイドル。」を連想して一瞬狼狽えはしたものの、結局アイドルポップもアイドルラップもコールアンドクラップの上がる要素で組み立てたパーティソング、最後までパーティを続けた奴が勝ち。事件が大きく報じられ不安を抱えたまま前日に行われたAKB総選挙、そのAKBの最初の公演タイトルが「PARTYが始まるよ」だったことをパーティーピープルは忘れちゃいけない。


物販でメンバーと話したことを外に書くのはあまり好きではないのだけれど、今回は書いておきたい。アイドルラップ業界一点突破の斬り込み隊長MIC1 MC MIRIが「アイドルラッパーで一番スキル持ってる」とLITTLEに褒められたそうだ。後述のROMANCREWのメッセージと共に、アイドル/ヒップホップの壁を突き破って走り続ける彼女たちにとってそれは「遊び半分とかじゃないぞ リスペクト忘れない態度」が認められていく重要なマイルストーンでもある。これは我が事のように自慢して周りたい。

  1. WE ARE BACK!
  2. SUPERMCZTOKYO
  3. まず太鼓
  4. フロム東京
  5. IN THE HOUSE
  6. アンサーアンサー
  7. MAGIC PARTY
  8. IDOL ILLMATIC
  9. R.O.D (Hard)


ライムベリー - SUPERMCZTOKYO(PV)


ライムベリー - IN THE HOUSE(Live 140427)



SUPERMCZTOKYO(初回限定盤)

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Illmatic

Illmatic



okadada

ケツメイシ「夏の思い出」から始まってJ-POP雑食ミックス、サンバテイストなlyrical school「WOW♪」のokadadaリミックスも先行投下。


ROMANCREW

自分と同世代のベテランユニット、登場してしばらくはしきりに「今日はアウェイ」「俺らのこと見に来た人なんて5人位」「寧ろ俺らがアイドル枠だから」と繰り返して、見慣れぬアイドルラップリスナーという客層に大いに気を遣っていたけれど、何でも貪欲に食らいつく今日の客層に、「お前ら俺達と同世代位でしょ。遊び方を非常によく分かってる」と納得してからは上げる上げる、そして客も上がる上がる。「OYMRJ」(おれってやっぱまじラップJAWS)でアルファベットを作る振りを速攻で覚えて振りコピするオタ客の順応性の高さ。


途中で感慨深げにALI-KICKが語りだす。「ラップってまだ50年しか歴史のない新しい音楽で、いろんな派生があって、日本で生まれたのがリリスクやライムベリーのような存在で、やっぱりそのシーンの先頭に立ってると色々あると思う。俺らも色々あった、ネットからも色々言われた、メンバーも脱退した。でも15年やってきた。15年続けてきて、そして今もステージに立っていることが一番嬉しい。だからお前らも彼女達を支え続けてあげてほしい。」、この日一番重く説得力のある大人のメッセージだった。ROMANCREWと同じ様にリリスクとライムベリーもメンバー脱退や会社移籍、存亡の危機を経験して、今も必死で戦っている。「とにかくパーティを続けよう これからも ずっとずっとその先も」は簡単なことじゃ無い。「彼女達が10年、20年と続けられるように。とにかく続ける事が大事。」そう言って「トラジコメディ」、悲喜劇が始まる。伝わってるかなメッセージ。言葉の力は強い。

  1. 3"
  2. そしてまたピーチ姫はさらわれる
  3. 飛び出すラップ
  4. OYMRJ
  5. 毒皿
  6. 御冗談
  7. トラジコメディ
  8. ストロングストロング・マインド
  9. Magic Number


ROMANCREW - トラジコメディ



トラジコメディ

トラジコメディ



tofubeats

まだ昼の3時位だったと思うのだけれど、フロアは深夜3時のテンション。


tofubeats - ディスコの神様 feat.藤井隆(official MV)


tofubeats - 「Her Favorite feat.okadada」&「衣替え」





LITTLE

KICK THE CAN CREWとして今年のROCK IN JAPAN FESに出演することを発表したばかりのLITTLE。ROMANCREWの熱さとは真逆に、あの風貌から仙人のような枯れたオーラを出しまくる、「Mr.COMPACT」以降はラブソング続きで、もうニューエイジ宗教家すれすれみたいな妙な達観の域へ。ああ俺もこの人も歳を取ったな、そう思ったけれどROMANCREWもKICK THE CAN CREWも自分と同世代だった。「『brand new day』で女の子にリリックを書いたのは初めてだったけれど、妹と別マを読んでいた自分が出てきて超楽しかった」と言ってる時の妙な愛らしさ。

  1. all you need is MUSIC
  2. FUNKY ウーロンハイ
  3. Mr.COMPACT
  4. 夢のせい
  5. 愛はある
  6. Don't worry Be happy Go lucky


LITTLE - Mr.COMPACT



ULTRAP

ULTRAP



lyrical school

http://ameblo.jp/hina0605piyo/entry-11874650309.html


一連の「brand new day」イベントの最終日となるこのステージ。MC無しの12曲。熱いというより歌心強めのしっとりしたパフォーマンス。一気に12曲終えてしまってから、hinaの18歳の誕生日を祝うケーキ登場、ヘッズ有志が配った緑のサイリウム。ついでに普段ステージには上がらないキムプロデューサーも無理矢理ステージに上げられ誕生日を祝われる。派手に祝うというよりも、何だかしんみりした空気。


この日、日本中のアイドル現場は、あの握手会での凶行と、その空気を引き摺ったまま行われた総選挙のことで心が塞がっていた。いくらライブが盛り上がっていようとも、口には出さずとも。日本中に中継されていた中で気丈にも「AKBは私が守ります!」と言った渡辺麻友。しかしながら、あの宣言に「We will never yield to terrorism」という言葉と同じ匂いを感じてしまった、それはもう世界の全てがおかしくなってしまう、その始まりのような気がしていた。アンコールに応えたリリスクが「最後に客席に降りて歌いたい」と言ってバラバラにフロアに降りて客の中に分け入って来た時には、激しい動揺を感じた。あの事件が起きて、その後に来るもの、それはかつての宮崎勤の一連の事件とメディア報道、そして特定カルチャーへの強烈なバッシング、「犯罪者予備軍」という言葉まで当たり前に使われるようになってしまった、あの異様な世界なのではないかと思っていた。NHKですら、事件の当日に川栄と入山をまるで故人を扱うかのように報道した。遍くアイドル当人達こそ、こちらの想像もできないような恐怖を感じていただろう。まだその感情が生々しいそのタイミングで、リリスクはフロアへ降りてきた。音出しはせず、ヘッズのハンドクラップの中で「おいでよ」を歌いながら、メンバーそれぞれがフロアをゆっくり歌って回った。ラップの入りのタイミングが遅くて1拍3拍の演歌みたいな手拍子になったが、そのまま彼女達は歌い続け、ヘッズ達が拍子を直した。2012年のTIF、ステージが壊れて出演できなくなったリリスクが、そのまま外をヘッズ達とアカペラで練り歩いたあの日の夜と同じ風景がそこにあった。言葉の力は強い、しかし言葉に出さない方が強く伝わることもあるのだ。



lyrical school「おいでよ」


lyrical school「brand new day」

  1. brand new day (short ver)
  2. S.T.A.G.E
  3. プチャヘンザ!
  4. fallin'night
  5. でも
  6. P.S.
  7. Sing,Sing
  8. リボンをきゅっと
  9. Maybe Love
  10. photograph
  11. brand new day
  12. そりゃ夏だ!
    • EN
  13. おいでよ(アカペラ)

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