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Aerodynamik - 航空力学

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2014年個人的ベストディスクを書いておく 1/2

music


精神的な余裕の無さにかまけてヘラヘラしてたらこの有様さ、もう1月が終わっていた、でも毎年1月が終わる頃に書いている気がする。今回もノー断捨離50枚。商業原稿でもないのだから自分のアーカイブは大きい方がいい。


2013年分は「落ち着いて音楽を楽しむメンタリティを失った一年」と書いたけれど、それでも色々と息苦しい中でも音楽を聴こうとしていた。2014年分をセレクトして気付く、あまりに狭すぎる視界。2014年は音楽をまともに聴いてすらいなかった。「音楽を聴く」ということは傾聴のようなもので、では音楽を聴かなくなって何をしていたかといえば、爆音を浴び、そして頭をからっぽにして踊ることに必死になっていた。ただひたすらに初期衝動を追い求めていた。それは結果的に活動を再開したライムベリーのライブが音楽体験の殆どを占めてといるということでもある。踊っていない平日の通勤時間に聴く曲はいよいよ曖昧模糊なノイズのようなものばかりになり、50枚上げてみてもそのバリエーションの少なさを痛感する。



体調的にかなりきつい1年でもあり、胃腸が機能せず体重低下が止まらず老人の様に痩せこけてしまい、同時に体力持久力を失った。通勤時間に何度か気を失い病院に搬送され、そこで点滴を打ってもらってそのまま出社という馬鹿みたいな自暴自棄の生活を繰り返していた。この体調の中で週末を静かに穏やかに過ごし自分を取り戻すことよりも、ダンスフロアで踊ることをひたすら選択し続けていた、あまりにも動物的な焦燥感だけの一年。「とにかくパーティを続けよう」、その一文だけがずっと頭の中で鳴っていた。



横浜アリーナでのWIRE、新木場ageHaでのCLASH、長年続いた大規模テクノフェスが終わりを告げた。エレグラもメタモもなかった。そして同じ年にEDMの祭典UMFが日本に上陸した。狂乱のアイドルブームもピークを越え、もう誰も「アイドル戦国時代」の名を口にしなくなった。あらゆる音楽は時代によって淘汰される、いつかそれは「クラシック」と呼ばれるようになるのか、ただの「過去の遺物」と化すのか。それを聴き続ける人達は老害となるのか、レアグルーヴディガーとなるのか。もうそんな事すらどうでもいい、ただ今はsoundcloudやBandcampで面白い音を追い続ける気力が無い。





2014年個人的ベスト50枚、順位無し、名前昇順(A-Z-仮名-漢字)で。エントリは二つに分割。



アーティスト タイトル レーベル  
3776 序曲 NATURAL NAKE  
3776 心配のタネ NATURAL NAKE  
3776 ラブレター NATURAL NAKE  


2014年もシングル3枚全てが驚愕の内容で、これで3枚費やすのもあれなので1枚扱いでカウント。音源と同様にメンバーの脱退劇もまた驚愕だった。混乱、そして一つの大きな希望が失われた異常な状況の後に、「アフター大噴火の世界の君へ」というあからさまなタイトルであの荒涼とした世界が提示され、更にその「時空ラブレター〜アフター大噴火の世界の君へ〜」のリリース音源は購入して初めて1曲21分もの大作であることを知る。
サウンドプロデューサーとマネージメントは別の人が担当すべきなどというつまらない正論を言った所でどうにもならない。結局この石田プロデューサーに共鳴できるだけの感性とタフな表現魂を持ち得た存在は井出ちよ1人だった、というオチにするにはあまりにも惜しい。惜し過ぎる。それぞれがカリスマ的な自我を持つ面白い存在が富士宮の地に集まり、3776研究生チーム「3770」がいち早く形になることをただ遠くから望むだけだ。


3776 序曲 2014.4.5 3776 富士川楽座


3776 ニュートラル 2014.4.5 3776 富士川楽座


3776 心配のタネ


3776 (みななろ) 2014.12.28 新作CD発売記念ライブ 26:35〜「時空ラブレター〜アフター大噴火の世界の君へ〜



アーティスト タイトル レーベル  
amiina Drop PLATiCA Drop/RunBlue


アイドルなのかアーティストなのかダンス&ボーカルグループなのか、そんな無意味なタグ付けで自らを振り回している東京女子流を悲しく思う。後になって賢明な判断だと思う日が来るかもしれないが、今のところは「アーティスト宣言」などavexに残る浜崎あゆみ以来の悪しき因習でしかないようにも思える。「アイドル」というタグがぶら下がっている限り、いい物を作り続けてもそれが届くべき場所に届かないと判断されたのなら、Perfumeは一体何だったというのだろう。
丁寧に丁寧に作り上げられた小さくて素敵な宝物が、届くべきところに届く日を夢見る、それは夢見がちなアイドルリスナーの寝言。




アーティスト タイトル レーベル  
Bibio The Green EP Warp Records The Green EP [帯解説・日本限定CD / ボーナストラック1曲収録 / 紙ジャケ仕様 / 国内盤] (BRC408)


涅槃を見ながら聴いている。


Bibio - Dinghy



アーティスト タイトル レーベル  
Bok Bok Your Charizmatic Self Night Slugs Your Charizmatic Self [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 紙ジャケ仕様 / 国内盤] (BRC429)


Night Slugsの「未来派野郎」辺りの音源だけで再構築したようなインテリ肉体派感が好きだ。


Bok Bok - Howard


Jam City - Her (Classical Curves)



アーティスト タイトル レーベル  
Brad Mehldau & Mark Guiliana Mehliana: Taming the Dragon Nonesuch Mehliana: Taming the Dragon


ジャズ畑の人が言う「エレクトリック」の感覚がいまだによく分からない。


Mehliana (Brad Mehldau & Mark Guiliana) - Hungry Ghost (Live)



アーティスト タイトル レーベル  
Citron* 真冬のサンライト    


2008年のガールズエレクトロポップは一度死滅した、そして2014年に一周して戻ってきた。一周したのだから再発明を繰り返しても仕方がない、この加古川のユニットに新しい何かを期待していた。Saori@destinyは2年半後にsaoriiiiiとして再びエレクトロポップシーンに舞い戻った。あの日止まった時計が また動き始めたら。


Citron* - acceleration


【Live】Citron* - acceleration (extended mix) @神戸Varit.


Saoriiiii「plan」



アーティスト タイトル レーベル  
Deadbeat & Paul St. Hilaire The Infinity Dub Sessions BLKRTZ THE INFINITY DUB SESSIONS


泥臭い生命と死の匂い、都市生活のBGM


Deadbeat & Paul St. Hilaire - Little Darling



アーティスト タイトル レーベル  
Especia GUSTO つばさレコーズ GUSTO [CD]


HEY みんなわりきりあっていこう


Especia「くるかな」



アーティスト タイトル レーベル  
Esteban Adame Day Labor EPM Music Day Labor


Galaxy 2 Galax/Los Hermanosの人なのだなあ、という言葉以上の感想が出てこない位に堅実過ぎる最初のアルバム。


Esteban Adame - Handed Down



アーティスト タイトル レーベル  
Jan Jelinek Farben presents James DIN A4 Faitiche Farben Presents James Din A4


気分のいい穏やかな日にぼんやりするための音楽、という体でこれを通勤時間に聴くことによって、仮想的にぼんやりする時間を作っていた、歪な時間の使い方。


James Din A4 - Lucifer Rising



アーティスト タイトル レーベル  
Flying Lotus You're Dead Warp Records You're Dead!


濃厚で濃密で情報量が多い、聴いていて非常に疲れる名盤。ジャズ畑の人が言う「エレクトリック」が本当に分からない。


Flying Lotus - Never Catch Me ft. Kendrick Lamar



アーティスト タイトル レーベル  
GALETTe* Brand-New Style / ダンスフロア☆フィーバー SPACEY INC. Brand-New Style / ダンスフロア☆フィーバー(A Type)


筑田さん一本に腰を据えた「She is WANNABE!」の帯には、「現在アイドル業界の中でも最も勢いがある九州発のガールズユニット」「GALETTeの真骨頂ディスコ風アイドルファンクでより攻撃的な楽曲」と自ら書いている、この博多のアイドルシーンの泥臭さ。


GALETTe 4th.Single「She is WANNABE」30sec version



アーティスト タイトル レーベル  
Hauptharmonie Freut mich! Wir sind Hauptharmonie ep. Kindergarten  


素敵な音楽と素敵な空気、もうそれだけで十分じゃないか、あらゆる感情が飽和するあの空間。


Freut mich! Wir sind Hauptharmonie ep. Trailer



アーティスト タイトル レーベル  
Head High Megatrap Power House Megatrap


2014年にこのサウンドか、という昨年と全く同じ感想を持ちつつ、まあかっこいい。Cari Lekebuschと繋いだりすると尚更時代錯誤感がかっこいい。


Head High - The Higher (V2014)



アーティスト タイトル レーベル  
Heterotic Weird Drift Planet Mu Records Weird Drift


Mike ParadinasにはJukeよりもこんな感じのとろっとろに蕩けるような甘ったるいサウンドを期待して止まない。


Heterotic - Rain (feat. Vezelay)



アーティスト タイトル レーベル  
The Internet Feel Good Odd Future Feel Good


あまりに肌触りが良過ぎて、来年には忘れていそうなサウンド。


The Internet - Pupil/The Patience



アーティスト タイトル レーベル  
Joey Negro Italo House Compiled by Joey Negro Z Records Italo House


この楽園感、こんな曲だけが一晩流れているオプミスティックなパーティに行きたい、でも今時そんなものなんて無かろうよ。


Aural - Desire (Martini Club Mix)



アーティスト タイトル レーベル  
フルカワミキ Moshi Moshi, Kikoemasuka? HEARTFAST  


ナカコーとフルカワミキがそれぞれアルバムを出した、どちらも内省的な内容だったけれども、流通まで絞ったこちらの方がより暗くよりモコモコした音像でドリーミー。


フルカワミキ 「Dreamer」



アーティスト タイトル レーベル  
LinQ ウェッサイ!! ガッサイ!! Warner Music Japan ウェッサイ!!ガッサイ!!


「冒険」がフロアで流れる度に「これ何て曲だ?」とフロアがざわつく面白タイム。


LinQ 博多どんたく港まつり 博多駅本舞台 20140503 「冒険」18:13〜



アーティスト タイトル レーベル  
Lucky Color's LADY POWER 日本コロムビア LADY POWER


カップリング「グッバイDARKNESS」の2008年ガールズエレクトロポップを推す人が多かろうと、この捻りの無いK-POPスタイルの「LADY POWER」を推したい。


Lucky Color's LADY POWER



アーティスト タイトル レーベル  
lyrical school FRESH!!! T-Palette Records FRESH!!! 通常盤


ライムベリー活動再開後の現場の楽しくてピースフルな空気を切り取るまともな映像が殆ど公開されていなかっただけに、このMVとステラタウンのビーチボールが飛び交う固定カメラライブ動画を見て、4ヵ月くらいひたすら嫉妬していた。圧倒的。


lyrical schoolFRESH!!!」(MV)


lyrical schoolFRESH!!!」-0705VANDAレコード大宮ステラタウンLIVE-



アーティスト タイトル レーベル  
Melody Maker Laboratory 春のコート Melody Maker  


http://soundcloud.com/melody_maker/mmlab_01


2014年の元日にsoundcloudで公開されたこの曲を、休日に街を歩きながら一年間ひたすら聴き続けた、Basement Office忘年会で初披露されたその歌をゼロズレで観て、手焼きのCD-Rを何枚か買った。説明するのももどかしい、soundcloudで「#TinPan」というタグを自ら付けているのだから、それ以上に何かを並べて立てる事も無粋だ。アイドルにはこういう美しく曲をもっと歌ってほしい。それが現場で盛り上がらないのであれば切り捨てるのが今のアイドルシーンなのかもしれないけれど。でもその希望はいつか寺嶋由芙が叶えてくれるかもしれない。



アーティスト タイトル レーベル  
Martyn The Air Between Words Ninja Tune The Air Between Words [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC424)


LAビートミュージックを中心に集まっていた人脈がこの一年で一斉にジャズやUKガラージデトロイトテクノといった色気のある音の世界に散っていく様はなんだか不思議だった、パーティの夜が明けて朝方に始まるアフターアワーズのようだった。


Martyn - Drones




以上名前昇順(A-Z-仮名-漢字)25枚、以下後半へ。


後半25枚はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/aerodynamik/20150202/p1