http://www.sankei.co.jp/news/evening/24iti002.htm
昭和十二年の南京攻略戦で旧日本軍の二将校が日本刀で「百人斬り」を行ったとする事実無根の報道で名誉を傷つけられたとして、遺族が毎日、朝日両新聞社と本多勝一朝日新聞元編集委員らに謝罪広告の掲載や出版の差し止め、計三千六百万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は二十三日、「当時の記事内容が一見して、明白に虚偽であるとまでは認められない」として遺族側の請求を棄却した。遺族側は判決を不服として、控訴する方針。
「虚偽、誇張が含まれている可能性が全くないとは言えないが、何ら事実に基づかない新聞記者の創作とまで認めるのは困難」
という微妙な判断。
中国の歴史教科書にも当時の新聞記事が載っている位だから、明確な判断を提示して欲しかったのだが。
とりあえず判決では
<1>2人が記者に話したことが契機となった
<2>1人は報道後、百人斬りを認める発言をしたことがうかがわれる
この2点は認定したようだ。
≪毎日新聞社社長室広報担当の話≫ 「当社の主張が認められたものと理解しています」
≪朝日新聞広報部の話≫ 「当社の主張を認めた判決と受け止めています」
≪本多勝一氏の話≫ 「当然の結果。この歴史的事実がますます固められたというべきだ」
判決では「虚偽がないとは言えないが創作ともいえない」と言ってるだけだが、、「百人斬り」を宣伝した本多さんは「歴史的事実が固められた」と解釈。
肯定派の解説
http://saya.lomo.jp/hyakuninngiri.html
否定派の解説
http://www.senyu-ren.jp/100/001.HTM
野田少尉の遺品の中から少尉の手記を発見、その中に東京日日新聞記事の真相は浅海記者に持ちかけられた創作であったことが記されており
≪同僚カメラマン「作り話」を証言 疑問残る事実認定≫
http://www.sankei.co.jp/news/evening/24nat002.htm
南京攻略戦は銃撃戦が主で、日本刀による“殺人ゲーム”は起こり得なかったとされる。また、野田毅少尉は大隊副官、向井敏明少尉は歩兵砲小隊長で、白兵戦に参加することはあり得ず、日本刀で百人斬ることも不可能とされている。
両少尉は戦後の南京軍事法廷にかけられ、一貫して無実を訴えた。両少尉の弁護を行った中国人弁護士は、東京日日新聞記者が「この記事は、記者が実際に目撃したものではない」と明言していることや、その他の目撃者、遺体などの証拠が皆無であることを主張したが、法廷は新聞記事を唯一の証拠に銃殺刑を言い渡した。
これに疑問を持ったノンフィクション作家の鈴木明氏は「『南京大虐殺』のまぼろし」で克明な検証の結果、冤罪(えんざい)を指摘し、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。
記事を書いた東京日日新聞の記者は死去したが、同僚カメラマンは産経新聞の取材などに「あれは戦意高揚のための作り話だった」と明らかにし、今回の訴訟でも高齢をおして同様の証言を行っている。
・記事を書いた記者は実際に見ていない
・同僚カメラマンは「作り話」と証言
・野田少尉も「記者に持ちかけられた創作」と手記に残した
高裁に注目。