Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 GALETTe主催ライブ「ダンスフロア☆フィーバー〜東京編〜」第二部@AKIBAカルチャーズ劇場



「Brand-New-Style」ではなく筑田ディスコアンセム「ダンスフロア☆フィーバー」を冠したGALETTe初の主催ライブが何故この「着席強制」の箱なんだ、踊れるのは後方の僅かな立ち見スペースだけのAKIBAカルチャーズ劇場を「ダンスフロア」と呼べるのか、とごたごた言うまでも無く、入ってそのまま立ち見スペースで踊る。踊るしかない。


MFガールズ

http://ameblo.jp/mfgzzz/entry-11884892626.html


「メチャハイ」研修生的なグループ。持ち時間2曲でBuono!初恋サイダー」とBiS「nerve」。「nerve」ってそんな扱いになったのか。



青山☆聖ハチャメチャハイスクール

ピンチケ大騒ぎ。というかこのイベント全体において最初から最後までメチャハイオタが終始あの狂気のハイテンションを維持していた。「クラップケチャが煩い」なんて言っていたら最早そういうレベルではない、ケチャポイントでずっと拍手。リズムに合わせるのではなくひたすら拍手。曲に関係無くずっと発狂したようにコールを叫んでいる。別のグループのライブ中まで「(メチャハイの)誰々結婚してくれ!」と叫んだり、真顔でずっと推しの女の子を指差している輩までいてもうやりたい放題。しかしメチャハイ自身がそういうアップテンポで大騒ぎな曲しかなく、しかもテンポが速すぎるのは別としてどれも今日日の客のレスポンス込みでのテンプレアイドルソングスタイルを完璧に抑えつつ割と分かり易くいい曲ばかりで、それを可愛い子が歌っていたらあそこまで大騒ぎになるだろうなあ、10代の頃朝から晩まで部活に費やしていたあの体力をここにピンチケが持ち込んだとしたらそうなるわ、とすんなり納得できる爽やかさすらある。AKB48恋するフォーチュンクッキー」が公開された当時、踊れないだのつまらないだのとAKBオタに散々不評だったのを見ていると、「サマー・オブ・ラブ」というその手のタイトルを付けるような人達が、こういうテンプレ需要に対してそれをかっちり仕上げるシステマチックさ、それはそれで職人仕事なのだなあと思う。



青山☆聖ハチャメチャハイスクール(メチャハイ) 「サマー・オブ・ラブ」 MV


青山☆聖ハチャメチャハイスクール(メチャハイ) 「めっちゃHIGH!!」 MV





BELLRING少女ハート

何故にこのピンチケ地獄にベルハーが。カラフルで賑やかだったステージは一瞬で黒に覆われ、全く客とコミュニケーションを取らないサイケデリックショーが始まる。とにかく騒ぎたいメチャハイオタが一曲の間ずっとミックスを打ち続けたり必死の抵抗を続けていたが、まあどこへ行ってもベルハーの世界は崩れないし、コミューンの外側の客層に寄り添おうともしない。「c.a.n.d.y.」を久し振りにライブで聴いてひたすら踊る。


BELLRING少女ハート - c.a.n.d.y.


2013-10-24 BELLRING少女ハート ♪the Edge of Goodbye



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GALETTe

http://ameblo.jp/galette-official/entry-11886862814.html


イベントのオープニングに出てきていきなり「ダンスフロア☆フィーバー」を披露し、えっもうそれやっちゃうの?という動揺を残してすぐ捌けていったGALETTe。再び主催者はトリで登場。「フリーライブじゃないからお客さん集まるか心配だった」と四島さん、しかし今日はフロアはほぼ一杯、そして大騒ぎのメチャハイオタも含めて盛り上がる、生誕イベントの場では騒ぎ屋は寧ろ有難い。


この日アンコールで「ののこ」の誕生日を祝う。このイベントの前の別イベントでも何度か生誕祭があったのに、この日は早く帰らなくてはならないと言われていたらしく、前日のTX「ハックツベリー」で流れていたように福岡東京間の15時間の車移動、風呂は足柄サービスエリアで、都内の宿泊も水しか出ない寮なので銭湯へ、洗濯機も無いから流しで衣装を自分で手洗い、あの風景が待っているのだと思ったようだが、皆でハッピーバースデーを歌い、オタが配ったカラフルなサイリウムがフロアを照らす。四島さんがののこへ「19歳になったら何かしたい事はある?」と聞くと、「宇宙に連れて行ってほしい、宇宙人が侵略しに来るから説得しに行かないと」といきなり始まるののこワールド。彼女曰く、中指と薬指を付けるポーズが宇宙人同士のサインなのだそうだ。多分それはカトリックの「手の指を開き、中指と薬指だけを閉じなさい。罪が犯される時。困難に出会った時。絶望の淵に立たされた時。その手を、痛み続ける胸に当てなさい」のあれなのではないかと思うのだけれど、とりあえず客もそのポーズをやってみせると「ええ、みんなも宇宙人なの?」と驚く。四島さんが「じゃあ最後の曲紹介して」と促すと、ののこは「やらない!」と言い出し、慌てて他のメンバーが耳打ちすると、「え!え?さっきやったじゃん?やらないよ、フィーバーやらないよ」。ののこワールドも全く収拾が付かなくなり、「フィーバーやらないよ」と繰り返すののこに不穏な空気が流れだす。「19歳は反抗期だから仕方ないね、今日はののこが主役だから、ののこが好きな曲を音響さんに頼み!音響さん曲名分からないだろうから番号で」と再び四島さんがあやす様に促すと、ののこが「M6お願いします!」、そして流れ出す「ダンスフロア☆フィーバー」。安堵、そしてパフォーマンス中も ののこフィーチャーでこのパーティを楽しく踊って締める。「Twitterで楽しかったって拡散しておいてね、でも今日だけいい顔すんなよ」と去っていく ののこ。これは彼女のキャラを汲んだ上での茶番だったのか、素での暴走だったのかよく分からない。


趣味的なアイドルディスコポップを鳴らしてきたアイドルユニットがどれも上品にまとまっていた事を考えると、GALETTeのパワフルな雑草魂と荒れ狂う個人技の集合体というパフォーマンススタイルは実はとても珍しい存在なのではないだろうか。元CQC'sの美しいミューズ四島さんから、HKT上がりの小柄な古森さんのアイドル力、そしてミュージカル出身など強烈な表現力を自負する保坂さんと ののこ、この凸凹したユニットがステージ上で躍動する時の得も言われぬスパロボ大戦」感。そもそも持ち曲たった6曲で、筑田アレンジでも直球ディスコは3曲しか無い、着席強制で踊れるのは後方の僅かな立ち見スペースだけのAKIBAカルチャーズ劇場、そんな状況でもGALETTeはあそこまで盛り上げてみせるのだから、次は「あるあるCity」からマネージメント運営を委託されたITRエンタの腕の見せ所。「GALETTeがより『愛される』ユニットと成長する為に誠心誠意、運営して参ります。」という広報、わざわざ「愛される」の部分に鍵括弧を付けたその広報の意図。

  1. neo disco
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  3. Candy Pop
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  6. ダンスフロア☆フィーバー


GALETTe* − アイドル横丁夏祭り2014




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