観覧記録 ライムベリー/寺嶋由芙/SAWA「サワソニ Vol.5 昼の部」@渋谷Glad
http://glad.iflyer.jp/venue/flyer/189269
みきちゅ
http://ameblo.jp/mi7ki/entry-11886181608.html
この人の眼。21歳のこの眼光。間近で見たその鋼のような目。
事務所にもレコード会社にも所属せず独立独歩で活動、というのはインディーズシーンでは当たり前の話で、自分が個人事務所なり自分のレーベルを立ち上げているかどうかでの差でしかなく、よく駅前で歌っている人達の真っ白なCD-Rを買って聴いているのだけれど、そういう人達も所属する組織など無いのだろう。知人のアクティヴなアイドルファン達は、アイドル好きが高じて自分達の人脈で作曲者を見つけ自分のオリジナル曲を録音し、CD-Rや特殊配信やiTMSでそれらをリリースし、自分達でPVまで作っている。それらとなにが違うのかといえば、多分本質的には何も変わらない。歌とピアノと作詞作曲はできる、あとは全部DIY。幸い今の時代は流通はある程度なら個人で何とかすることもでき、覚悟さえあれば運用ハードルの高いAmazon委託販売だって使える。手軽にやりたいのならBandcampだっていい。資金が無ければ、アイドルとしての自信があればライブ物販で原価率の高いチェキと生写真でなんとか稼ぐなり、みきちゅのようにクラウドファンディングで資金集めをすることだってできる。彼女は新しいシングルのための資金を「CAMPFIRE」で100万円近く集め、リリースに漕ぎ着けた。*1 個人がネット上で発信手段を得た時に、あとは自分が動くか動かないのか、結局はそれだけに収束していく。そこまでやって、次はその音楽を聴きたい、ライブを観たいというリスナーがどれだけいるのか。そこで初めて力のあるメディアの発信力の恩恵を受けることもあるだろう。*2 何を書いているのか分からなくなった。とにかく、この女性の鋼のインディペンデントマインドはその目に凝縮されている、そう思った。
【PV】みきちゅ/I☆SSW【アイドル界を動かせるのか!】
【PV】アイドルの秘密/みきちゅ
- キラキラ
- Morning magic
- アイドルの秘密
- フローズンストロベリー
- I☆SSW
ライムベリー
オリジナルの「ウインタージャム」を初めて聴いたのは、ライムベリーお披露目から一月位経って初めてライムベリーを観に行ったまさにその初見の日で、その曲の美しさは、真冬の風景、気温と湿度、そしてサンプリングの大ネタ加減からこれはリリースできない音源だと思ったがっかり感、それらが綯交ぜになったまま記憶している。T-Palette Recordsからリリースされた「ウインタージャム」は、サンプリング的にクリーンになってリリースされた(それでも「サマージャム'95」のカバー曲扱い)が、こちらのバージョンは「夏休みがはじまるぞー!ライムベリー真夏の七連発 サマーオブタワーツアー」という2年前の7月直前のリリイベで披露されたもので*3 、何となく真夏の歌というイメージがある。
気付けばまた7月直前、夏を目前に控えたこの日、五島良子のコーラスのサンプリングで美しく終わるこの曲のオリジナルバージョンがセットリストの最後に置かれた。毎度毎度ハードコアスタイル、毎回毎回上がってくフロア、そんなライムベリーが、この曲を時々ライブの最後に持ってくる、その場に立ち会う度に、自分自身の疲弊しきった感情が浄化されるような気がして涙を流す。このユニットを観始めてから、しょっちゅう泣くようになった。
ライムベリー - WJ (Live 111230)
ライムベリー - WJ(RMX)(Live 120625)
- HEY!BROTHER (SHORT)
- IN THE HOUSE
- IDOL ILLMATIC
- Ich liebe dich (2MC MIX)
- 世界中にアイラブユー
- まず太鼓
- ウインタージャム (ORIGNAL)
藤岡みなみ&ザ・モローンズ
http://ameblo.jp/373panda/entry-11887306078.html
PANDA 1/2以来。この「前に抜けない」声質。そして爽やかなワンピース。
【MV】それでそれで?/藤岡みなみ&ザ・モローンズ
おねがい徒歩圏内/藤岡みなみ&ザ・モローンズ
寺嶋由芙
http://ameblo.jp/panda0708/entry-11886254665.html
「ポムポムプリンが好きで、ポムポムプリンの鏡を使っていたHIMEちゃん(ライムベリー)に話しかけたら『私も好きですー!』ってなってご馳走様でした!」「今日はみんなテンション高いね、何かいい事あった?あ、ごめん!いい事無いからアイドル観に来て元気をもらってるんだよね、分かるよ」みたいなオタ釣りをさらっと嫌味なく(という体で)言うこの人のバランス感覚と頭の切れの速さ。
- ヒロインになりたい
- ゆる恋
- 80デニールの恋
- #ゆーふらいと
- カンパニュラの憂鬱
- ぜんぜん
#寺嶋由芙に永遠の愛情を誓えますか?
SAWA
http://sa-world.exblog.jp/19975688/
真っ白でシンプルなスタイルの上に青とピンクの「ビニール」を襷の様に巻いてホチキスで留めた様は、数年前ならニューレイヴ以降のテクノポップスタイルだったかもしれない、今はそういう暑苦しいイメージも薄れ、夏の始まりの浮かれた空気がステージ上を覆う。「Let It Go 〜ありのままで〜」の歌詞を転職をネタにした替え歌で登場。「ありのままの姿見せるのよ 私は自由よ 何でもできる これでいいの 少しも怖くないわ」。転職したけれどまた同じ業種職種を選んでしまった自分の人生に苦笑い。ドラム小林良輔、ギター/鍵盤に伊原真一を従え、「Mr.Brown」などをジャジーだったりボッサだったりの生演奏で気持ち良く聴かせる。目の前に「indigo jam unit」のロゴ入りTシャツを着た人がいて、そっち関連の人達なのかと思ったけれど、帰って調べて観たらオトナモード関係だった。
一旦ライブが終わったと思いきや、SAWAだけがステージのDJ卓に残ってそこで音出ししながら歌う。「Space Travel」や「I Can Fly」、JUDY AND MARY「RADIO」のポップエレクトロニカカバーなど気持ちのいいダンストラック。いつの間にかフロアにはビーチボールが投げ込まれ、カラフルなそのボールは客の頭の上をトスされて転々としたり、ステージ上の彼女を直撃したりの夏先取り。この人は歳を重ねる度に魅力を増すタイプだ。
[MV] SAWA - Swimming Dancing [HD]
SAWA Mr.Brown