観覧記録 ライムベリー主催イベント「TOKYOPLAYGROUND」Vol.3/Vol.4@渋谷Glad
http://yaplog.jp/rhymeberry/archive/84
http://natalie.mu/music/news/123769
- 20140810 ライムベリー presents TOKYOPLAYGROUND Vol.3@渋谷Glad
- 20140810 ライムベリー presents TOKYOPLAYGROUND Vol.4@渋谷Glad
ライムベリー主催イベント、今回は台風の中で開催。東京インディーズアイドルシーンも、ジャンルやレーベル、あるいはイベント企画者の敷居があって、それぞれが狭いフィールドで対バン面子を取っ替え引っ替えでイベントを打つ中で、こういうイベントを主催できるライムベリーの面白さ。「PS2U」を引き合いに出すのもあれな感じだけれど、「PS2U」でライムベリーを知ったという人も結構いるし、ライムベリー経由で狭い自分の耳が広がっていくのはとても楽しい。
信岡ひかる
「ライムベリーDJ HIKARUのお友達」信岡さんソロもこのイベントで毎回聴けるようになって嬉しい、そしてパーティーピーポーが「夢をかなえてドラえもん」のコール&レスポンスを覚えてきて、アルコール片手に「タケコプター!」「どこでもドアー!」で大騒ぎ、信岡さんも驚きつつも観たことが無いほどに楽しそうだ。そういえば彼女のソロを観る時は「ここでしか聴けない素敵なソロの歌声を拝聴する」というテンションだったけれど、主催パーティーなら楽しんだもの勝ちなのだな。
ふぇのたす
パスピエ以降、Shiggy Jr.までのJ-POPを消化したポップバンドはまとめて興味が無かったのだけれど、結局それはダンスカルチャーとの接続感が無かったからという先入観みたいなもののせいだろう。ふぇのたすを数回観て、アッパーで振り切れたライブのテンションの中で、澤"sweets"ミキヒコが一番かわいいという結論を得た。
「すしですし」「たびたびアバンチュール」「ヘッドホンガール」ときて、「soundcloudに上がっている『東京おしゃれタウン』とライムベリー『フロム東京』のマッシュアップを作った人はここにいますか?」と昼/夜問いかけられるも残念ながら反応なし。DJ quosoの中の人は多分近所の人なのでこの場にいてほしかった、是非ライムベリーともコラボをやりたいとみこさんも乗り気な感じ。
ふぇのたす×ライムベリー − おしゃれタウンfrom東京(東京おしゃれタウン×フロム東京)
https://soundcloud.com/quoso_quoso557/tokyo
ふぇのたす「東京おしゃれタウン」(live at 渋谷WWW)
Peach sugar snow
小林清美/宇田隆志ユニットの暴走によって今一番サイケなアイドルとなったPSS。山梨といい静岡といい富士山周辺のアイドルは時空が歪んでいる。ファム・ファタールとか言っていたら桃香がミスiD2015のファイナリストになり、あの過剰に個性的な集団の中にいればまた彼女自身の感性なり自己表現力なりも驚くような速度で変わっていくのだろう。
- Peach Sugar Snowのテーマ曲
- じゅもん
- 人魚 〜泡になって消えても〜
- だいじょうぶ
- Eternal Blaze
peach sugar snowのテーマ曲
Peach sugar snow 「人魚~泡になって消えても~」 MV
環ROY
2年振り2度目の共演。もっとめちゃくちゃなフリースタイルを聴いてみたかったが、初見向きにフラットなテンション、やたら台風の中来てくれてありがとう、ライブが終わったら台風が去ってたらいいねと繰り返していた。「今日のお客さんはフーって盛り上がる感じなんですね、いいね。」と言われて、ポケットに手を突っ込んで下を向いたまま肩を揺らしてるのがかっこいいと思っているクラブリスナーと、基本的に盛り上がる事しか考えないパーティー野郎なアイドルリスナーのスタンスの差を一言で突っ込まれたような気がして鳥肌が立った。
Highな奴らは手ェ挙げな 朽ちりそうな奴らは目ェ開けな
金払ってんならば払っただけ 遊んでかなきゃお前の負け
ZEEBRA - Parteechecka
環ROY / そうそうきょく
環ROY / ハッピーバースデー
環ROY / YES
TORIENA
チップチューンガールTORIENAフロム京都。Little Sound Djが鳴らす粗いハードコア矩形波ダンスミュージック、初代ゲームボーイ2台を振り回して自ら踊る、自らROLAND Aira VT-3を通して歌う、今ここだけBlip Fes/Square Sounds Tokyo。ライブ中に一瞬音を抜くとき、ミキサーでなくLSDjのコマンドで音を切るという話を聞いて興奮した。
この日は会場のプロジェクターが壊れていたのか青系の発色が無くて、スクリーンに映るドットヴィジュアルも青抜けになってしまっていたらしいが、オレンジとブラウンの画面は完全にレトロゲーテイストで、トラブルであること自体に気が付かなかった。
m7kenji x TORIENA / PULSE FIGHTER
TORIENA "Chip Brain Girl" Live at Pico Pico Cafe, Kichijoji (May 17, 2014)
Toriena - Blip Festival Tokyo 2012
星野みちる
「星間連絡船」の衣装、シルバーのCAスタイルで登場。AKB初期メンバーがここ数年で続々と活動休止や女優・モデルへの転向をしていくなか、30歳近くになった元AKB1期生の彼女が、今では同世代で一番アイドルらしい衣装と小道具を身に付けて歌って踊っているというのは人生の面白さとしかいいようがない。シティポップとテクノポップ歌謡をクロスオーバーするサウンドのハイセンスを気取ったサブカル臭さが、彼女の幼児時代で成長を止めてしまったかのようなピュアと呼ぶには無防備すぎるキャラクターで上書きされるのが気持ちいい。
- い・じ・わ・る ダーリン
- ワンダランド
- 離して、、、
- 星間連絡船 〜Night Voyage〜
- 恋のファンフェアー
星野みちる / 星間連絡船 〜Night Voyage〜
星野みちる/離して、、、
星野みちる/い・じ・わ・る・ダーリン
ライムベリー
TIFスマイルガーデンの堂々たるステージから数日後のアンダーグラウンドステージ、客層も少しづつ変わり、一見さんの新鮮な高揚感が毎回パフォーマンス前のフロアに充満する感覚。パーティーにルールも約束も要らない、凝ったミックスも口上も無い、叫んでいる奴らもリリックをなぞっているだけ、毎回大騒ぎして踊るだけ、踊りにおいでよ一見さん。音源のリリースが無いままに何回聴いたか分からない「まず太鼓」にイントロが付いた、トラックもアレンジが少し変わっている。短いライブでは聴けない「IN THE HOUSE」「MAGIC PARTY」がセットリストに入る幸せ。MIC2 MC HIMEソロ「クオリア」は毎回「直前にやるって決まってどきどきした」と言う、今しか聴けないものをできる限り集中して聴こうとするあのシリアスさも、幻想的な風景に浸る空気に少しずつ変わってゆく。
翌日月曜朝の通勤電車の中で「クオリア」をもう一度聴きたくなって、音源も無いから代わりにBoards Of CanadaやTelefon Tel Aviv、Funkstörung、Gescom周辺を聴いている、気分はどんどん現実から引き離されてこのまま職場に辿り着ける気がしなくなっていく、そういえばSKAMレーベル20周年の今年、BOC「Hi Scores」がオリジナルDATからリマスタされるらしい。*1
Boards of Canada - Turquoise Hexagon Sun
Boards Of Canada - Everything You Do is a Balloon
ライムベリー - IN THE HOUSE(Live 140427)
Vol.3
- まず太鼓
- IDOL ILLMATIC
- SUPERMCZTOKYO
- IN THE HOUSE
- BluE
- アンサーアンサー
- MAGIC PARTY(世界中にアイラブユー)
Vol.4
- フロム東京
- SUPERMCZTOKYO
- WE DID IT
- HEY!BROTHER(SHORT)
- IN THE HOUSE
- クオリア
- まず太鼓
- IDOL ILLMATIC
- R.O.D.(HARD)
- EN
- MAGIC PARTY
この日はほぼ一年振りの私物サイン会があった。ファンがみな思い思いの私物を持ち込み、後でサイン入りのそれを互いに見せ合って楽しむところまで含めてのイベント。あーメンバーから気持ち悪いと思われてるんだろうなあと思いながら嬉々としてライムベリーにちなんだ感じの7インチにサインを入れてもらう。
MIC MIRIにお願いしたのはKraftwerk「Tour De France」1983版7インチ。随分昔に小滝橋通りで買ったから相当ぼったくられたと思う。「まず太鼓」の「モノクロの盤でファン挟んだハンバーガー つまりバンバータ」のアフリカ・バンバータや映画「Breakin'(ブレイクダンス)」経由でドイツのテクノポップからヒップホップクラシックになった一枚。
Tour de France _ Kraftwerk . 1983 - Breakin
Kraftwerk - Tour De France 1983
MC HIMEには、Blondie「Rapture」を元ネタにしたスネークマンショー「咲坂と桃内のごきげんいかが1・2・3」。CHIC「GOOD TIMES」を元ネタにした山田邦子「邦子のかわい子ブリっ子〜バスガイド編」と並ぶ、小林克也と伊武雅刀による1981年の日本語ラップ最初のリリース。ラップ+言葉遊びという意味でも、日本語ラップ初期のリリースがお笑い系やメディア業界系からだったのが当時の金と文化の回り方を象徴している感。
スネークマンショー「咲坂と桃内のごきげんいかが1・2・3」
DJ HIKARUにはGrandmixer D.S.T.辺りをお願いしたかったのだけれどその時手元に無く、ライムベリーらしいものをと考えて、1977年にブロンクスで結成された世界初のブレイクダンスチームの最初のシングルをお願いした。何故かアメリカではなく欧州で爆発的なヒットを飛ばしたパーティーラップ。
Hey You - The Rock Steady Crew
Beat Street 1984 HD (The Roxy Battle)
ASIN:B00GZ3RUG8:detail
ASIN:B0000DZ8D9:detail
ASIN:B008AHXNBS:detail