すでに各所で話題の雑誌「NIKITA」創刊。
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「バブルの時に30代でいい思いをした男」向けに、いまだに金のかかった遊びとファッションを紹介し、「ちょい悪オヤジ」という奇妙なメンタリティを提唱する「LEON」という雑誌がある。
「NIKITA」はその女性版として創刊されたようだ。
てことは、やはり「バブルの時に女子大生でいい思いをした女性」向けに、金のかかった遊びとファッションを紹介し、変なコピーを付けて「金持ってるバブル生き残りのいい女」を肯定していくんだろうなと容易に想像が付く。
「将来を考え始めた中学生の頃からずっと不況」という自分の世代から見て、「バブルでオイシイ思いをした」世代のもつ奇妙な軽さとプライドと極端なブランド志向は非常に理解しづらく、それをことさらに煽る雑誌は不快この上なかったりするのだが、まあネタとしてはかなり面白いので、妄想雑誌「25ans(ヴァンサンカン)」とともに立ち読みしようっと。
とりあえず広告からみるに、自ら(読者)を艶女(アデージョ)とよび、LEON読者を艶男(アデオス)と呼ぶあたりは実に面白い。同じく雑誌の造語「シロガネーゼ」「アシヤレーヌ」より面白い。
しかし、表紙にデカデカと「コムスメに勝つ」と書いてあるが、たしかLEONの表紙はいつもオヤジと若い子じゃなかったか?
男の本性として、艶男(アデオス)は艶女(アデージョ)よりもコムスメを好むに違いない。
艶男(アデオス)は大人の世界をあまり知らないコムスメを捕まえて、雰囲気だけが勝負の暗めの店に連れて行って口説くのが生き甲斐じゃないだろうか。
とすると、当然艶女(アデージョ)はお洒落でちょい悪だけど「おっさん」な艶男(アデオス)より、若いイケメンを好むのか。
「NIKITA」のテーマは、「チヤホヤされた若かりし時代を経て『近頃サッパリ』モテない」世代が「モテるテクニック」を身につけ「シアワセ」になることらしい。
この「シアワセ」をどう解釈するかだが、非難を前提に「結婚」と置き換えると、「肩肘張ってかっこつけてきて、出世もしてお金もある、だけど売れ残っちゃったバブル生き残り組が、なんとか大人の色気を勉強してモテて結婚に至る」ための雑誌なわけだ。
とすると、同世代のいい男はもう売れ残っていないのが前提とみていいだろう。やはり、若いイケメンがターゲットになるのか。