- 20131214 「ときめき2night #01」@下北沢ERA
- ONIGAWARA
- ぱいなっぷるくらぶ
- (M)otocompo
- ecosystem
ぱいなっぷるくらぶがようやくシングルをリリースするというので下北沢へ。何かあると取り敢えず下北沢集合、みたいな事をしていたのはもう15年前の話で、駅舎は地下化されたし、狭い道以外の全てが変わってしまってちょっと迷う。あれだけ反対運動があった末にようやく地下化された小田急の駅は、まだコンクリート打ちっぱなしのがらんとした異様な空間で、あれをネルフ本部という人がいるのも納得。もこもこした服ばっかり扱っている狭い古着屋が沢山あるのは相変わらずだ。下北沢の女の子のゆるいカジュアルなスタイルも、そういう女の子達の喫煙率の高さも、また相変わらず。大学の時にいたサークル部屋では、女の子は皆カジヒデキとカヒミカリィを馬鹿にしながらも、「ドゥワッチャライク」は大好きで、サニーデイ・サービスを聴いて、魚喃キリコを読んで、ばかすか煙草を吸ってた。そういう女の子が苦手だった非喫煙者。
ONIGAWARA
竹内電気から紆余曲折あって男性デュオになったONIGAWARA。TM NETWORKや80年代ジャニーズのパロディーダンスポップチューンでアイドルごっこをしたり、ミニマルなサンプリングループをベースにシュガーベイブ的にシティポップを構築したり。オックスフォードシャツに蝶ネクタイとサスペンダーのプレップスタイルなのに布袋モデルのギター、相変わらずの感じ。本田翼に捧げた「TSU・BA・SA」がグッドサマーチューン。「アーバン」で一括りにされる80年代オマージュのなかでも悪ふざけが酷い、お洒落サウンドを小馬鹿に解釈してみせるスタンスが魅力的。
はてダではSoundcloudをEmbedできないので、GoogleGaget通して貼ってみる。表示されていなかったら強制リロードでもしてみてください。
ぱいなっぷるくらぶ
勢い余って開演前に物販に駆け込み、ぱいなっぷるくらぶのCD二枚組セットを買う。購入者第一号です、と驚かれる。
ビートの太いシンセポップに、透明で少しハスキーな声を持つ常盤ゆう/名嘉真祈子のツインボーカル、ロマンティックでキュートでセクシーで切なくてスタイリッシュで、インテリくささとダンスカルチャーの脳天気さが同居している理想のユニット。照明は落とされ、薄暗いステージに置かれたブラックライトで衣装の細かい模様、そして蛍光色のメイクがSF的に光る。二人の後ろではドラァグクイーンのような蛍光衣装に身を包んだたまこさん(Perfume付箋紙衣装なども制作)がくるくると踊っているが、メンバー紹介でもその存在に全く触れないので妖精扱い。二月以来のぱいなっぷるくらぶで踊って、シングル二枚(合わせて4曲だけ)と「おもてなし」を頂いたのでその時点でもう夢見心地だけれど、「finderrr」のぱいなっぷるくらぶバージョンもCDに入れてほしかった…。
- すけるとんがーる
- finderrr
- Bamboo princess
- BANANA
- Get Money
- トルネード竜巻曲
- Wo Ai Ni
ぱいなっぷるくらぶ - finderrr
(M)otocompo
80年代テクノポップ御三家バンドのコンセプトを極度にうざい感じにまとめた、男だらけのスカ/エレクトロユニット。今ではすっかりアイドル雑誌になったMARQUEEがかつて「フューチャーポップ」として取り上げていた80年代テクノポップのリバイバルをやっているバンド群がとても嫌いで、まあそれはアシッドハウス/レイヴ/テクノ当時にダンス要素を欠いたコンセプトだけの頭でっかちな存在がテクノを名乗るのが本当に目障りだったというだけの話で、もう今となっては「HEY!みんなわりきりあっていこう!」みたいな目で見ている。
結局DEVOなんかもうとっく聴かなくなってしまったはずなのに、そういうものから逃れられないのは、それがテクノポップの精神的な根源を早々に体現してしまったからで、DEVO的な諧謔的マンマシーン表現など越えるつもりが無いのなら、とっととそういう後ろ向きなものをPerfumeに一掃してほしいと何度願ったことか。新しいテクノが好きで、でも過去のテクノポップも好きだった世代の抱えるアンビバレントな思いがまだ続いているとは、自分もあまりに面倒くさい。Youtube以降は全部並列になってしまったというのに。Dr.Usuiが書いたプリキュア曲「この空の向こう」「ラブリンク」の出来がいいので今後も頑張ってください。
この世にただひとり by (M)otocompo @心斎橋JANUS ミナミホイール2013
ecosystem
唯一のメジャー系バンド。前の三組が全てノンベースノンドラムの打ち込みスタイルなので、ベーシストや大阪から呼んだドラマーを「今日最高のプレイや」と言ったり、イベントを企画したオーガナイザーに感謝を述べつつ「オーガナイザーのセンスがいいから、ここにいるあんたたち全員オシャンティだよ」と他のシンセユニットを完全にバカにしてる感じが新鮮。これはどう見てもオーガナイザーが悪い。