Aerodynamik - 航空力学

はてなダイアリーからはてなブログへ移行中

「少林寺ビジネス」是か非か 仏教の聖地 商業化に論議 観光、演武、イベント…莫大収入

http://www.sankei.co.jp/news/evening/19int002.htm

 「少林寺拳法」発祥の地として知られる中国・河南省嵩山の少林寺は、高い知名度を生かして、さまざまなサイドビジネスを展開して莫大(ばくだい)な収入を得ている。先月末、ロシアのプーチン大統領も訪問して注目されたが、その一方で、「仏教の聖地に市場経済を持ち込んでよいのか」との意見も出ており、“少林寺ビジネス”の是非をめぐって論議が高まっている。(矢板明夫)


 週刊誌「中国新聞週刊」などによると、少林寺は八〇年代初めに大ヒットした映画「少林寺」で注目されて以来、年間百万人以上の観光客が訪れる名所。その収入は観光、演武、イベントを主にしている。
 同誌の試算では、少林寺の一年間の観光入場料収入は千五百万元(約二億二千五百万円)に達した。年に数回開かれるテレビ局などと共催の武術イベントの収入は一回につき約百万元(約千五百万円)。一九八七年から二〇〇四年までの十八年間の海外での演武公演の総収入も約一千万ドル(約十二億円)に上っている。
 このほか傘下に「少林実業」という会社があり、少林寺ブランドでお茶やお菓子、薬などを販売。さらに出版社や武術学校なども間接的に経営しており、総収入は公表されていないが、中国一の金持ち寺院であることは間違いないようだ。


 同寺の釈永信住職は「少林寺の商業化は中国仏教発展の趨勢(すうせい)だ」と話している。これに対して仏教研究者の姚衛群・北京大学教授は人民ネット上で「収入を慈善事業に生かすのであれば、仏教の思想と矛盾しない」と述べ、収入を社会に還元するよう求めている。

伝統武術の聖地の商業化。
仕方ないといえば仕方が無いが、なんとも複雑な気分だ。
世界遺産申請も却下されたしなあ・・・