プログラマに電話を取らせるな
http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20070813
また、修正依頼や作業依頼の管理方法を全面的に電子化し、クライアント様とリアルタイムに共有できるように業務フローを変更。作業開始と作業完了報告は営業とテスト部門の双方で把握し、営業が指示するまでは作業に入らない、テスト部門が客観的なテストを終了するまでは本番サーバに反映させない、作業完了報告をしない、という体制に変えました。
こういったフローは当たり前の事だと思っていたが、会社が違うと環境も全く異なるんだなあ。
自分のいる会社では、電話を取る人間はリーダー、マネージャーに限られ、プログラマは電話を取る事を禁止されている。
自分はユーザや他部署との窓口として全てを取り仕切ることを義務付けられ、一方でプログラマはユーザ対応から開放され(ユーザとの接触を一切禁じられ)、プログラミングに専念する環境になっている。
これは作業効率のためというよりも、プロジェクト全体を管理・把握している人間、自分の発言に責任を持てる人間でないと、対外組織と話が出来ないというごく当たり前の話でしかない。
プログラマが電話に出たところで、実際何一つ話ができない。
システムの内部を完全に把握している優秀なプログラマでも、ユーザ視点、業務視点、会社の責任論の事は何一つ解らない。これはシステムの業種が特殊なせいもあるだろう。
おそらく会社の規模と言うか体力がかなり大きいので、こういった完全分業が成り立っているのだろう。規模の小さいプロジェクトでは、それを実現させること自体がとても難しいのかもしれない。
ただ、少数の人間が、システム的にも業務的にも営業的にも「全て」を把握せざるを得ない体制をとるため、一部の人に強大なストレスがかかる。
複数のシステム、複数の顧客を抱え、その全てを一任され、自分は体を壊すことになった。