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- 101119 コトリンゴ〜Picnic Album 1 release Party〜@原宿Vacant
原宿のイベントスペースにて、初めてのカバー曲集リリース記念パーティー。久々に見るコトリンゴライブ。
電球を幾つか吊り下げただけの小さく柔らかな照明が独特の雰囲気を演出。アップライトピアノとエレピ、そしてドラムセットが置いてある。観客は床に座布団を敷いて座っているのが100人、椅子が30脚程度、後は数十人の立ち見。自分はコトリンゴ正面の椅子を選んだ。
Rope Picnicの愛らしい服に身を包んだ、鮮やかに蒼いスカートが印象的なコトリンゴ。前半はソロで。発売されたばかりのcommmonsメンバーが集まって作った素敵なクリスマスアルバムから、捻り具合が面白い「赤鼻のトナカイ」でスタート。
繊細というよりも柔らかくて豊かで、それでいて芯があり母性のような力強ささえ感じさせる。それは彼女のピアノも、彼女の歌声にも共通する。普段いつも疲れた時にばかり彼女の音を求めてしまい、ちょっと申し訳なく思った。
ふわふわとしてとても柔らかい雰囲気に包まれながら、いつもの「tiey tiey tea」合唱。普段なら演者と一緒に歌うなんて絶対にしないのに、彼女の手解きを受けると何故か心を開いてしまう。NY時代にピアノ講師をやっていただけあって、客の煽りがとても自然。「hedgehog」では、曲中に「ハリネズミから針を取ったら何になるでしょうか?」と質問を投げかけ、一人が「ネズミ」と答えたら笑って「不正解」にされていたが、正解は何だったのだろう。EPO「う・ふ・ふ・ふ」では当然のように客に「う・ふ・ふ・ふ」と歌わせておいて、思ったより男性の声が多くて「ちょっと怖い」と笑う。
新機軸としては、BOSS RC50を駆使して、一人多重演奏を何曲かで披露したこと。リズムやベースとなるフレーズを弾いたものをサンプリングしてループ、その上にまた短いフレーズを重ねてそれをサンプリングしてループ、と繰り返し、最後に自分のピアノと歌を重ねて演奏する。そのサンプリングも、一度では上手くいかなかったりとなかなかに苦戦。演者も観客も固唾を呑んで少しずつ音が立ち上がってくるその過程を見守る、ライブならではの緊張感があって面白い。
後半からはドラムに神谷洵平。羊毛とおはなのサポートとして知り合い、一緒に大橋トリオのツアーを回った仲だ。ソフトだけれど手数の多い、不思議なグルーヴを持つ人だ。二人が互いの呼吸とグルーヴを確かめ合いながら演奏のテンションを高めあう様は、まるで愛撫を交わしているかのように親密で、僕は激しく嫉妬した。
来月公開の「くまのがっこう」の為に書いた曲と、カバー曲集第二弾「Picnic Album 2」からRadioheadのカバーも披露。今日もとても豊かな気持ちで会場を後にした。
- Sleigh Ride
- こんにちは またあした
- AXIA〜かなしいことり〜 (斉藤由貴)
- シカゴ (クラムボン)
- hedgehog
- tiey tiey tea
- ノーサイド (松任谷由実)
- 休憩
- 渚 (スピッツ)
- closet
- A Girl
- 恋とマシンガン (フリッパーズ・ギター)
- でたらめサンバ
- falalafala (新曲)
- おいでよ
- う・ふ・ふ・ふ (EPO)
- EN
- Let Down (Radiohead)
- きみはジーニアス