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Perfume、マカオで踏んだ海外進出への第一歩@Mnet「2010 Mnet Asian Music Awards」101128

http://www.2010mama.com
http://www.mnetjapan.com/music/0568/


http://mantan-web.jp/2010/11/28/20101128dog00m200030000c.html
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20101128mog00m200022000c.html
http://news24.jp/entertainment/news/1615099.html
http://star.mk.co.kr/new/view.php?mc=PT&sc=40500064&year=2010&no=654820


Perfume初の海外パフォーマンスは、韓国Mnetが主催する韓国向け音楽賞番組「2010 Mnet Asian Music Awards(MAMA)」の、マカオでの授賞式。


レッドカーペッドに真っ白い衣装で現れた三人。司会者の韓国語が飛び交う中、韓国の視聴者へのコメントを求められたタイミングで、なんとか

か:かしゆかイムニダ


あ:あ〜ちゃんイムニダ


の:のっちイムニダ


三人:セミョンハクチョソ Perfume イムニダ

をぎこちなく披露。
知っている女性グループを通訳経由で聞かれて「の:KARA、少女時代(ソニョシデ)、2NE1、あと・・・。」「の:今日一緒の2PMの皆さんは、あのー、見たことあります動画を。」。最後に、「あ:今日は、凄く、初めての海外で緊張しているんですけれども、えー楽しみたいと思っています。」で締め。冷や汗モノの状況だったが、なんとかやり過ごしたという感じ。西脇さんは韓国語を大学で学んでいるが、それを片言でも披露する余裕すらもなかったようだ。
KARAも少女時代も、日本進出に向けて必至に日本語を勉強して、音楽番組やライブのMCでは日本語で会話をこなすレベルまでになっていたけれど、やはり海外で勝負しようと思うなら、ある程度の語学力は必須だと痛感。BoAがあそこまで日本で受け入れられたのも、デビュー前にSMエンタでじっくり日本語を叩き込まれたお陰だ。BoAの日本デビューショーケースでは、日本語、英語、韓国語を相手によって使い分けるレベルの語学力を獲得していた。大本さんがEX「オンタマ」101109 で「音楽以外でチャレンジしたいこと」に「Speak English」と答えていたことは、やはりこの布石なのだろう。


そして授賞式は横浜アリーナより少し小さいくらいの会場で行われた。随分と空席が目立ったが、韓国の番組をマカオでやるのだから、熱狂的なファンしか来られない以上仕方ないのだろう。表彰コーナーでは、Perfumeは「Best Asia Pop Artist」賞という、なんだか凄まじい名前の賞を受賞、西脇さんが再び最初から最後まで日本語でスピーチ。Mnet中継ではハングルの字幕が出ていた。

あ:えー本当に有難うございます。(お辞儀、少し歓声) このような素敵な賞を受賞できて、本当に嬉しいです。私達Perfumeは、海外進出が今回が初めてなんですけども、この初めてがこのMAMAで、大好きなMAMAで、しかも、このように限られたアーティストさんしか出られないこのステージに、私達も一つのグループとして出演できる事を本当に嬉しく思います。ここに立っていられるのは、本当に日本のファンの皆さんもそうですし、ここに呼んで下さったMAMAのスタッフの方々、そして今見てくださっているアジアのファンの皆さんのお陰だと思っております。本当に有難うございます。(お辞儀、歓声) これからも、Perfumeは皆さんに知っていただけて、好きになっていただけるよう努力していきますので、応援のほどよろしくお願いします。とっても幸せです!有難うございます。 Thank You!謝謝!カムサハムニダ

そしてステージは、マリメッコの衣装で「ねぇ」「チョコレイト・ディスコ」の2曲を日本語で披露。これは、やはり先日記事に書いた通り、*1 Perfumeの「フックソング」2曲を選んできた訳で、選曲としては非常に正しいと思う。
まあ最初の海外パフォーマンス、これといったトラブルも無く無事終えられたようだ。お疲れさまでした。ちなみに、もう一組のChemistryは、2曲中1曲をハングルで披露していた。




さて、海外の視聴者にはPerfumeはどう映ったのだろうか。Twitter検索では「miss AとPerfumeはなんでLip-Syncなんだよ」的な英文も幾つか見受けられたが、如何せんハングルが全く分からないのでそれ以外の状況が拾えず。NAVER Enjoy Korea翻訳掲示板サービスが無くなってしまったのは残念だ。その後の2NE1などの圧倒的なパフォーマンスを見ると、全体的にやや下世話さを感じる程にアメリカナイズされたサウンドとダンス、そして自己アピールの強い韓国勢の特徴が見える。そういう中では、Perfumeは韓国で受けるにはやや上品でエレガント過ぎ、パフォーマンスもコンパクト過ぎるなとも感じた。
まあ兎に角、これは最初の一歩ですよ。この経験を元に、本当に海外(特に韓国)に進出する意味があるのかという点も含めて、よくよく戦略を練ってもらえればと思います。そりゃ電子音楽リスナーにとっては、欧州、特に電子音楽の聖地ドイツで一度パフォーマンスを披露する機会でもあれば、それは素晴らしい思い出になるとは思うけれど、日本でやっているグループが海外へ出るというのはそんなに簡単なことではないのは誰の目にも明らかなので、自分は海外進出には特に何か期待をしてはいない。ただ、Perfumeとそのスタッフが望むなら、どこへでも行って来い、堂々とやってこい、と送り出すような気持ちでいるつもりだ。