Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 Tomato n' Pine「ジングルガール上位時代」リリイベ@新宿タワレコ


楽曲派から強い支持を得る良質な楽曲をリリースし続けるも、第一期のメンバーは脱退し、第二期のメジャーデビューは震災で全てのイベント中止を余儀なくされ、トラブルの尽きないトマパイ。YUIこと小池唯戦隊シリーズ出演とグラビア仕事が多忙なためか、グループとしての活動もなかなか行えない状況になっていたが、今度は、メンバーの一人「WADA」こと和田えりかが、体調を崩して病気療養のため活動休止に。これにはさすがに「会えない時も、そばにいる。」というコピーがシャレにならず、本気で彼女とグループのこれからを心配した。





そして今回のシングルリリース。リリースイベントは、和田を欠いた状態では楽曲の披露も出来ず、トークと握手会だけになった。楽曲派気取りの自分ではあるが、ライブが無くても、応援のために足を運ぼうと思っていたところ、ついほんの数日前、和田の体調が回復し、今回のイベントから活動に復帰するとの報が。ライブはまだ行えないものの、ファンは待っているよ、その事が伝わればと現場に足を運んだ。





往年の渋谷系の良質なポップスを髣髴とさせるクリスマスソングと、ディスコテックなカップリング、今回も素晴らしいシングルだ。そのジャケットのカラフルでレトロな衣装を纏って、久し振りに三人がステージに揃った。クラシックな緑の水玉ワンピースを着た和田の肌は真っ白で、元から綺麗な白だったのか、体調のせいなのかと暫し逡巡したが、明るい笑顔を見せはきはきとトークをする姿には、既に負のオーラは無かった。早々にイベント参加券を配布しきってイベントスペース一杯の200人以上の観客も、彼女の復帰を拍手と歓声で温かく迎えた。楽曲こそ披露はされなかったが、場の流れで急遽、「ジングルガール上位時代」の間奏、三人の台詞の部分をステージで再現することに。慌てて歌詞カードで台詞を確認する三人。客の「WADAちゃん字読める?」とヤジに「読めますよー!」と本気で反論。CD音源以上にテンションの高い台詞回しを披露し、大いに盛り上がった。


開場待ちの間に、ファンの一人が「和田復帰を祝して彼女に寄せ書きを書いてほしい」と色紙を持って回り、皆カラフルなペンで思い思いのメッセージを書き綴る。イベントの最後にその何枚にもなった色紙の束を受け取った和田は、感激のあまり涙を流して言葉を詰まらせた。いつもより時間が取れて長めの握手会。無理せず急がずゆっくりと体力をつけ、そしてまた楽しい三人のステージを見せてほしい、そう伝えて会場を後にした。