観覧記録 Vince Watson Live Set@麻布十番Warehouse702
- 20120414 MYM & No Borders present Mariana Limited 004: 3rd Anniversary@麻布十番Warehouse702
- SPECIAL GUEST
- VINCE WATSON - Live Set(SCO)
- DAVE TWOMEY aka Tr nch (Mariana / Time To Express)
- B2B DJ SET
- VINCE WATSON vs DAVE TWOMEY aka Tr nch
- DJ
- DJ SO (Labyrinth / Mindgames / Tri-Bute)
- SPECIAL GUEST
年度切替のあれやこれやでストレスがかかり過ぎていて、自律神経がおかしくなっている。ストレスを解消するためにフロアに行きたい、そして今日はLos Hermanosだ、そう思っても、会場がSound Museum Visionだと思うと出かける気力も萎える。あのメインフロアの動線無視の居心地の悪さ、そして高音キンキンの音の悪さ。今日はとっとと寝たほうが良かろうと思いながらも、他に無いかと探してみたりして、結局終電ぎりぎりで家を出た。
会場入りは1:30。DJ SOがスネアとハットがカツカツ鳴るディープテックハウスをかけている。3時にTr nch。トランシーミニマル。フロアは殆ど盛り上がらない。
それにしても、Warehouse702のサウンドシステムは相変わらず気持ち良すぎて、ますますVisionへ足が遠のく。本来ならelevenがブッキングするようなデトロイト勢やハウスの大御所の面子を物凄い勢いでVisionが奪いまくってるんだから、何とかしてそれなりの音に持って行って欲しい。
3:45から、ようやくVince Watsonのライブ開始。自身のレーベルBioの他に、DelsinやPlanet E、Tresorなどのデトロイトオタの琴線に触れるレーベルからリリースを続けるインテリジェントなグラスゴー/アムステルダムのプロデューサー。繊細なシンセのアルペジオ、荘厳なパッド、細かく打ち鳴らされるパーカッション、ソウルフルなピアノ、そしてデトロイト直系の泣きのストリングス。これぞ求めていた音。と思いきや、途中から「Sequential」スタイルのハードテクノで攻める攻める。ハットとスネアをひたすら連打する、まるで「Spastik」のような展開が何度も現れる。
繊細さとハードさを兼ね備えた素晴らしいライブだったのだけれど、今日の客は全く音楽自体に興味が無いようで、フロアで踊っているのは三人位だっただろうか。Vince Watsonのようなタイプのゲストに対して、ここまで音楽愛を感じないフロアも珍しい。もっとも彼らも別の方向でフロアを楽しんでいるのだから、文句を付ける筋合いなど無いのだけれど。チャラい女の子がうろちょろ、それを取り囲んでちょっかいを出し続ける男達。前の方で固まって大声で話しているだけの外国人達。まあalife系列だし、座れる場所はどこも有料のVIP仕様みたいな「ラグジュアリー」が売りの箱だし。音の上品さはダントツにいい箱なのだけれどな。そもそもデトロイト好きは、Los HermanosやKen IshiiのVisionに集まっているのだろう。
5時半からはVince WatsonとTr nchによるB2Bが始まる。この時間でもハード目な音でフロアを叩くが、もう日本人はさっさと帰ってしまい、フロアには大声で話している外国人しかいない。酔い潰れてロッカー前でぐったりしている女の子がいたりして、ここはalife系列なのだと思い出させられる。7時を過ぎたあたりで、ハードテクノから朝モードの何でもありの選曲タイムに切り替わる。個人的にはクラブで一番好きなのがこの時間帯。Photek「Mine to Give」、Ed Motta「Without Words」、Tom Middleton「Cicadas」、Julien Jabre「War」などが続き、「デトロイトもプリーズ」的な事をVinceに言ったら、面倒臭い奴だと思われたのか、Rhythim is Rhythim「Strings of Life」を返された。