観覧記録 TOKYO IDOL FESTIVAL 2012 初日/二日目
二日通しでTIFに行った。TIFが開催されるのは今回で3度目となる。過去二回の映像素材でたまたま目にしていたのが、初回のメイン会場品川ステラボール(キャパ1884)でのももクロや、二回目メイン会場湾岸スタジオM2(キャパ600)でのDorothy Little Happyといったものばかりだったので、屋内中心の快適な都市型フェスをイメージしていたのだが、自分の体験したものは、炎天下の灼熱地獄の中で、汗と土埃と疲労でボロボロになり、水を飲んでも飲んでもすぐ汗に変わる熱中症寸前の熱い身体と、アドレナリンやセロトニンが過剰分泌されるテンションの狂った頭を抱えながら、タイムテーブルの書かれた紙をぐしゃぐしゃになるほどに読み込みつつステージを回るダンスゾンビ、そういうものだった。日々の脳と神経しか使わない生活で忘れきっていた、肉体の生存本能の感覚を久し振りに思い出すことになった。
初めてのTIF参加だったのだが、例えばサマーソニックやロックインジャパンのようなフェスには、「隔離ジャンル」としてダンスステージがあって、おそらくTIFにもそういうものがあるのだろうと思い、現地に行って最初に「ダンスステージは何処だろう」と探していたのだけれど、そういった隔離ステージは存在しなかった。寧ろ、二日間朝から夜まで見た結果、広場も会議室も屋上も、あらゆるステージが、全て「ダンスステージ」だった。想像を超えた非常にアッパーなフェスだった。
TIFの出演者は、二日間で111組、732名とあまりに多い。そのため、TIFの出演者には、基本みな持ち時間が15分、多くて20分しか与えられていない。全国からこのフェスに出るために「ノーギャラ/ノー交通費」で集まったアイドル達が、この僅かな時間でどう観客にアピールするかを考えれば、必然的に答えは一つだ。全力でアッパーな曲を三曲選んでぶっ込んでくる。そして、バンド演奏が無いため、出演者間の転換時間はほぼゼロ。結果、何が起きるかというと、何処までもアッパーでキラキラしたものが、怒涛の様にめまぐるしく雪崩れ込むように途切れることなく飛び込んでくる事になる。それはまるで、二日間ずっと終わらない短距離リレー。基本枠が90分で、ロングセットなら3時間は当たり前というクラブのマラソンの様な体力の使い方に慣れきっている身体には、この加速度は異次元過ぎた。信じられないほどに幸福過多な空間だった。
そしてもう一つ、このフェスについては、「誰を観た」というのはさほど重要ではなく、「どこで観た」が最も重要なタームになるのだと思った。それほどに、湾岸スタジオ屋上「Sky Stage」は特別な存在だった。フジテレビ社屋やレインボーブリッジといった非日常の記号を背景にして、どこまでも空間が広がる圧倒的な開放感。あのステージで観たものは、その全てが、突き抜けた夏の空、夏の空気、撒かれる水の爽やかさとともに記憶される。
2012/08/04 初日
ライムベリーを除いて、事前に観るアクトは全く決めておらず、適当にステージを決めて踊って疲れたらご飯を食べて休憩してまた適当なステージに行く、そういういつものスタイルで行くことにする。結果、メインステージである「Hot Stage」こと「Zepp DiverCity」(キャパ2473)には近づく事すらなかった。そもそも朝からSKEオタが張り付いてずっと入場規制状態。SKEをオープニングアクトにすればみんな幸せだったのだろうか。ということで、この日はほぼ灼熱の太陽の下で野外フェス気分を存分に味わうことになった。
リストバンドを貰い、エレベータで湾岸スタジオ屋上への階段下に作られた「Secret Court」へ。
ナチュラルポイント : Secret Court
Secret Court一発目は神奈川アイドル。まだ観る側も緊張していたせいか、ピコってたがあまり引っかからず。
ライムベリー : Secret Court
早い時間帯だったが、強い日差しを避けて日陰となっていたステージ前階段に集まった人達もまとめて完全にロックしただろっていう位楽しかったけれども、最前にいたので後ろはよく分かっていない。
- SUPERMCZTOKYO
- HEY!BROTHER
- MAGIC PARTY
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ライムベリー、TIF出番1回目の様子です。湾岸スタジオ屋上、SECRET CORT。 #rhymeberry http://t.co/OMxyIyvL | link |
いずこねこ : Secret Court
大阪から。宅録テクノポップのようだけれども、リズムが異様に複雑。しかもノリはかなりロック。「何処猫」という不思議な名前と相まって、独特の世界観を築いていた。物販でCDを購入。
とちおとめ25 : Fresh Field
芝生が気持ちいい。寝転んでだらだらする。
再び「Secret Court」へ。
Oh☆Campee : Secret Court
劇団ひまわり発アイドル。とても眩しい衣装。
チームしゃちほこ : Secret Court
スターダストが名古屋限定で活動させているユニット、初の東京ライブ(結成時の中野を除く)。ももクロとエビ中で得たノウハウを全部投入した、強烈なインパクトを残すユニット。挑発的な煽り付きでステージに上がり、15分の枠で、ももクロのやるような自己紹介に7分を費やすというあまりの緩さに半ば呆れていたところに繰り出された「恋人はスナイパー」の超ハイテンションなパフォーマンスに一発で引きこまれる。統制のとれたオタのノリもまるで「モノノフ」を見ているようだ。チームしゃちほこは、遅れてきたももクロ新参や、或いは名古屋在住者にとっての「今会えるももいろクローバー」なのだ。いまだに「今会えるアイドル」を謳いながら、もはやそう簡単には会えない存在になってしまったももクロから、そのまま演者もファンもスライドしているのだ。という訳で、楽しくないわけがない。
チームしゃちほこの衣装も非常に良かった。2000円くらいの衣装で何とかしているユニットもいる中で、流石はスターダストと溜息が出るくらい金も手間もかかっており、全身を鯱か鯉幟に巻かれた様な奇抜なデザインは、インパクトも華やかさも夏空の下でガンガンに映えていた。
屋上「Sky Stage」へ。東京では味わう事自体が難しい圧倒的な開放感に加えて、フジテレビ社屋のストレンジな造形、レインボーブリッジなどの非現実的な構造物が背景となり、まさに非日常的な体験を演出するには十二分以上の効果をもたらす特殊なステージ。
とちおとめ25 : Sky Stage
栃木のアイドルとちおとめ25。ローカルアイドルらしく数少ない栃木名物を並べた楽曲で始まったが、想像よりもかっちりと作られたクオリティの高いトラックに驚く。一人一人がラップのように名物を叫ぶ部分にはグッと来た。しかも楽曲はほとんどノンストップだ。物販でCDを購入。
フルーティー : Sky Stage
北海道アイドル。AKBスタイルの楽曲に高速ハピコアをまぶした感じ。時々キックが凶悪になって驚く。
R☆M : Sky Stage
札幌アイドルラム。「ラム肉」のラム。トラックがすごく良い。突き抜けた青空に映える、Negiccoに比する気持ち良いハウス歌謡。そう思って後で物販にてCDを購入したら、connieさん仕事だった。
Pramo : Sky Stage
秋田のpramo、日本一スカートの短かいアイドルを自称するスマイレージよりもスカートが短かい 。
nanoCUNE : Smile Garden
愛媛のアイドル、ひめキュンフルーツ缶の妹分、なのキュン。英語表記が「nanoCUNE」というだけで素敵なユニット感がある。楽曲はハウス色の強いテクノポップ。明確に初期Perfumeを意識した楽曲と振付。この先面白くなりそう。物販でCDを購入。
アイドルカレッジ : Fantastic Theater
AKBスタイルにしてはエレクトロ要素が強い面白楽曲だった。既にオタが猛烈にミックスを打っていて、AKB流れのピンチケワールドになっていた。
やはり屋上の解放感が恋しくなり、再びエレベーターを上がる。
palet : Sky Stage
「PLATINUM PASSPORT」のメインがぱすぽ☆、姉がPre-Diaとすると、paletは妹分か。ぱすぽ☆のメンバー候補生を正規2期生にするか否かについての投票権をぱすぽ☆のCDに付けて、ガチオタがそれを大量に購入し、2期生が入るのを阻止した、というのが4月くらいにあったはずだが、その時の候補生で作ったユニットのようだ。メンバーカラーがあるのは思えやすくていい。楽曲はまだぱすぽ☆のカバーだったのだろう。
テクプリ : Sky Stage
フロム仙台。夕焼けが美しい時間帯。出演の出番を待つテクプリの三人(一人病欠)が、ステージ裏でその夕日を眺めている、その姿がとてもきれいだった。
正直テクプリの楽曲は、良質に作られているにも拘らず、どこか作り物の箱庭のような狭苦しさがつきまとう、こじんまりとした作りで、アイドル楽曲に必要な開放感が無い。そこさえ突き抜ければとてもいいものになると思う。今回のステージは、Sky Stageの開放感がそのこじんまり感を完璧にカバーしていて、青葉城恋唄にはぼろぼろ泣かされたし、ライブ最後の定番曲「スキスキスキ」の執拗に繰り返されるリフレインがとても気持ちよかった。物販でCDを購入。
AeLL. : Sky Stage
屋上のこの風景をバックに次々とアイドルが歌い踊り続ける、もはやサイケデリックチルアウト。こんなに気持ちいステージはそうそうない。
むちむちボリューミーなグラビアアイドル篠崎愛が所属するグループだが、彼女一点だけでなく全員が魅力的な明るさを持ち合わせている。「健康」「エコ」「環境問題」をテーマに掲げてちょっとカントリー風の楽曲もある。楽曲云々というより、グループの雰囲気がとても前向き感があって、観ているだけで元気になれそうなユニットだった。
黄昏アイドリング!!! : Sky Stage
20歳以上のメンバー6人の選抜ユニット。この時間帯はもう日は落ちて、東京湾岸の美しい都会的な夜景がSky Stageの背景となる。そしてその空気の中で披露された、大人ハウスの名曲「砂時計」。もう言いようのない贅沢な空間。二日間での個人的ベストアクト。
そろそろ一日目を切り上げようと地上へ。
吉木りさ : Smile Garden
ヒャダイン提供曲「ボカロがライバル☆」を聴きながらテレコムセンター駅へ。
2012/08/05 二日目
灼熱地獄。さすがに屋上に上る気力体力は無し。この日もメインステージには少し涼みに入っただけ。やばいのは分かっていたから、登山用の大きな帽子をかぶって、SPF50+PA+++の日焼け止めをこまめに塗りたくっていたのに、既に顔首腕が真っ赤に腫れ上がって痛い。普段行くような野外レイヴなんて昼過ぎに始まって翌朝終わるものばかりだから、朝っぱらから一日中太陽の下で踊っていたというのも初めての体験かもしれない。
テクプリ : Green Oasis
4年前に観た初ライブの時は中学生だった。今の彼女達は輝いてるし煌めいている。「フォトテクニック」誌では仙台で一番美しい少女と紹介された。メンバーの一人菅原梨央は特に魅力的で、ミスヤングチャンピオン2011に選ばれ、クラビア仕事もしているようだ。トベタ・バジュンの楽曲は、彼女達に見合った真面目さ、清潔さは持っているが、魅力を引き出す開放感が無い。それが加われば、素晴らしいユニットになるはずだ。
ライムベリー : Green Oasis
朝からガンガンに盛り上がるも、ライブ中にガンダム動作時間になりライブ中断。五分間のガンダム待ち。
- HEY!BROTHER
- まず太鼓
- MAGIC PARTY
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ライムベリー、さきほどのdivercity前、green oasisでのライブの様子です。 #rhymeberry http://t.co/Olym5d0L | link |
体力が限界に達し、少し屋内「Fantastic Theater」でクールダウン。
みにちあ☆ベアーズ : Fantastic Theater
スターダストの芸能3部ジュニア在籍小学生グループ。同じくスタダ3B Jr.の私立恵比寿中学が「学芸会」なら、みにちあは「お遊戯会」かと思いきや、ブラバンを鳴らしながらチアリーディングが始まった。野球場にいるようなテンションで思わず盛り上がる。
灼熱の「Smile Garden」へ。
東京女子流 : Smile Garden
さすがと言うしかない。メジャーの貫録。アイドル界のアンセム「おんなじキモチ」では、ステージの前から広場の外の木陰、徒歩でステージ間を移動中のアイドル達まで、音が聞こえる範囲にいた人達が皆同じ振りで踊っていた。とても素敵な光景だ。
ライムベリー : Smile Garden
東京女子流が終わって一斉に客がいなくなったが、パフォーマンスが始まって、その過剰な勢いとトラックの響きに反応した人達が徐々に集まって、全部完全にロックしただろっていう位楽しかったけれども、最前にいたので後ろはよく分かっていない。
灼熱の下でメンバーもヘッズも相当きつかったけれど、野外の突き抜けた開放感の中で響き渡るトラックとライムは最高にかっこ良かった。ステージを広く使って走り回り、MC MIRIがサイドの初見の人達を煽る、熱い熱いステージ。観る度に成長していく。
- SUPERMCZTOKYO
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ライムベリー、SMILE GARDENでのライブの様子です。皆さま本当にありがとうございます。#rhymeberry http://t.co/NcZ8Rq2D | link |
とちおとめ25 : Smile Garden
ここでも曲間ノンストップ。
Tomato n' Pine : Smile Garden
野外のイメージがゼロの人達。汗で濡れてぺったりした髪形が新鮮。この野外で楽曲はどうするのかと思ったが、歌詞に夏が入った選曲「なないろ☆ナミダ」「10月のインディアン」で爽やかに決め、そして最後にエモコア「そして寝る間もなくソリチュード(SNS)」で締め。「SNS」、これがめちゃくちゃ野外フェス感を出していて、久し振りに拳を突き上げ縦ノリで騒いだ。
灼熱の太陽の下、体力が限界に。室内会議場の様なステージ「Wonder Future Planet」へ避難。
キャラメル☆リボン : Wonder Future Planet
大阪のユニット、キャラメル☆リボン。噂に違わぬ気持ちいい洗練されたメロと初期ハウスっぽいグルーヴのリズムトラック。全曲いい曲。しかも関西ノリのトークもやたら面白い。物販でCDを購入。
lyrical school : Wonder Future Planet
前日の「Fantastic Theater」にて、猛者で知られるJewel Kissのオタが、ステージにケチャで伸し掛かった際にステージが崩壊、以降の出演者達の出番は全部中止になった。lyrical schoolもその煽りを受けて、めちゃくちゃなタイムスケジュールに翻弄されながらも振替ライブを披露。本人達のスキルやパフォーマンスが魅力的というよりも、tofubeatsのトラックを歌う彼女達を取り巻くファンの温かいパーティー感にこそ、このユニットの良さがある。
Jewel Kissのオタによってステージが崩壊した後、出番を失った彼女達は、勝手に野外を歩きながらアカペラにハンドクラップだけでライブを開始。その歩みに周りの人が加わって一緒にクラップを始めるサイファー状態に。これもTIFの伝説として後々語られそうな素敵なエピソード。
Coro☆Coro with 深沢沙希 : Wonder Future Planet
今時むしろ珍しい感じの直球ユーロトランスみたいな楽曲。
チームしゃちほこ : Wonder Future Planet
また長々と緩い自己紹介の後、強烈でアクロバット全開の楽曲でがっちり客を掴む。凄いよ彼女達は。
名古屋限定活動中なので、「東京でワンマンライブを観たかったら、ここにいる皆さんがスターダストの偉い人に頼んで下さい」、「次の名古屋アイドルストリート生達との2マンライブが見たかったら、AVEXの偉い人に頼んで下さい」と、大人をけしかける面白トークも用意されていて、流石としか言いようがない。
iDOL Street ストリート生 NAGOYA : Wonder Future Planet
名古屋が続く。フレッシュ。
CQC's : Wonder Future Planet
福岡のミスキャンパスを集めたユニットだが、さくら学院のように大学を卒業したら抜けてしまうシステムもあり、先日二人が海外留学に行ってしまったりと大変な状況のようだが、中高生ばかりのフレッシュなアイドル集団の中で、20歳オーバーの大人の魅力を上品に見せつけていた。特に、足が綺麗だった。
松井寛楽曲もっと増えないかなあ。
もうこれ以上観ていたら翌日出社できないほどの疲労を感じ、ふらふらになりながらDiverCityまで戻って来て、俺のTIFは終わった、と思ったら、「Green Oasis」もタイムテーブルが大幅に押している。そしてこれからlyrical schoolだという。まだ夏は終わってなかった。
lyrical school : Green Oasis
ということで、最後にlyrical schoolで夏のパーティー感を味わって、東京テレポート駅へ。
全体に対しての感想も書いておこう。
まず良かったところから。
- 新宿から会場まで電車で30分弱という気軽さ。
- 全部のステージがダンスステージのような踊れる空間。
- 屋上ステージの圧倒的な開放感。
- 物販スペースが何気に楽しい。祭りの屋台を眺めている感じ。
- アイドルがステージ衣装のままマネージャーを先頭にしてステージ間を徒歩で移動している(東京女子流に至ってはメンバーが幟を持って移動)ため、頻繁にその姿を見かけたが、オタは皆見て見ぬ振りをするか遠巻きに眺めるかに終始し、がっつく者は見かけなかった。それくらいのマナー、リテラシーがあった。出演者が一緒に憧れのアイドルのステージを観ていることもあった。それはとてもフェスらしい光景だ。唯一、SKEだけは、屈強な黒人セキュリティーを付けていた。
マイナス点。
- マップにインフォメーション/救護スペース/使用できるトイレなどの記述が一切無い。フェスの基本中の基本。もちろんクロークも無い。
- タイムテーブルはめちゃくちゃにずれてしまって混乱の極み。Twitter公式アカウントでアナウンスはしているのだが、そのツイート自体もとても分かりにくかった。
- フェス飯屋がほとんど無い。ファーストキッチンかDiverCityのフードコートまで行けばいいのだが。
- そもそもあの灼熱地獄の中でドリンクを売る店がほとんど無い。DiverCityまで行けばいいのだが。
- 屋上と地上を行き来するエレベーターがボトルネック。屋上、地上、ともに長蛇の列。灼熱の下30分待ちはつらい。構造上どうにもならない感はある。物販スペースを屋上から地上に移したことで拡散を図ったようだが、結局同じスペースにもう一つステージを作ってしまったためより渋滞が悪化したとのこと。
- 灼熱地獄で地上にもなかなか降りられない屋上で、ドリンクの販売無し。死ぬ。
- 灼熱地獄で地上にもなかなか降りられない屋上で、トイレ使用禁止。以前ボヤ騒ぎがあってそれ以来消防法関係で使用できない状態とのこと。
- あまりの灼熱地獄のため、パフォーマンスが終わると同時にダウンする出演者が続出。これは観ている方もつらい。観客が倒れるのは装備や水分補給など自己管理の問題だが、ステージに立てば、炎天下だろうが暑かろうが何だろうが全力でパフォーマンスしてくれるアイドルに同じことは言えまい。夏フェスに拘る必要は無く、春または秋開催でもいいと思う。
二日間色々あったが、とにかくアッパーでめまぐるしくアドレナリンとセロトニンが出っぱなしの楽しいフェスだったのは間違いない。おそらくずっと「Hot Stage」でメジャーどころを涼しく眺めていては、こんな体験は出来なかった。こんなフェスは初めてだし、このドラッギーなほどの感覚をして、「本来の意味」での「多幸感」というのなら、また次回もこの感覚のために足を運ぶし、ノーギャラ/ノー交通費で集まってくれた出演者達には、あの熱い中で本当によく頑張ってくれた、ありがとう楽しかったと全員に伝えたい。物販スペースで。