Aerodynamik - 航空力学

はてなダイアリーからはてなブログへ移行中

観覧記録 アイドルLive Starring Vol. 3@渋谷AX


さんみゅ〜

開場から15分後、開演時間までまだ15分あるというのに突然さんみゅ〜登場。1980年の松田聖子から1986年のあの悲劇まで、サンミュージックにおける歌謡アイドル黄金期の資産をフルに有効活用し、「純白アイドル」をテーマに80年代の作られたピュア感を前面に押し出すグループ、というコンセプトは好きな人にはたまらないのだろう。全員白のドレスに白いシューズを纏ったビジュアル、往年のやたら手を大きく伸ばすアイドル振付は、若い世代にはどう見えているんだろう。インパクト勝負で変わったものばかりに手を出すアイドルが増えた中で、そういう物に辟易している人達のためのアンチテーゼとして機能するのだろうか。


岡田有希子「ファースト・デイト」「くちびるNetwork」をカバーし、事務所に掲げられている彼女の遺影に手を合わせるさんみゅ〜、多分それはある年代以上のアイドルファンにとっては強烈過ぎるトラウマを掘り起こされるようで目を背けたくなる風景かもしれないけれど、それは仕方がない。桜田淳子「リップスティック」、松田聖子青い珊瑚礁」「渚のバルコニー」、早見優夏色のナンシー」、水谷麻里「21世紀まで愛して」、中嶋美智代「赤い花束」などなど、さらにそこから森田健作「さらば涙と言おう」まで、デビュー時点でサンミュージック黄金時代の資産をライブで使いたい放題、オリジナル曲は清水信之をアレンジに起用して当時のニュアンスを正確にトレースしようとしているのも面白いのだけれど、じゃあ何故メジャーデビュー曲「くちびるNetwork」は一周回った80年代サウンドでもなく90年代の安っぽいトランス歌謡交じりの作風にしてしまったのか、勿体無い。中山冴恵の一人だけ前のめりなパフォーマンスが面白くて印象的だった。


  1. くちびるNetwork
  2. Secret Blue Memories
  3. そっと、ぎゅっと、もっと、ずっと

さんみゅ〜 / くちびるNetwork



おはガールちゅ!ちゅ!ちゅ!

TXの子供向け番組「おはスタ」のアシスタント「おはガール」は基本的には一年度毎に交代らしいのだけれど、2012年度組の三人は活動延長が決まったという話をTLで見た。何というか、さもありなんという。初めて彼女達を観たのだけれど、オーラ、容姿、佇まい、立ち振る舞い、全てが整い過ぎている。テレビ向けに完璧にソフィスティケイトされた感が凄い。曲は全然好みではないのだけれど、リボンを使ったパフォーマンスは観ていて非常に楽しい。リボンをあや取りのように絡ませて形を描いたりするので普通に「おー凄いな」と関心したり。



おはガールちゅ!ちゅ!ちゅ! / こあくまるんです



ライムベリー

MCとしてどれだけ客を煽れるかというのはヒップホップだろうがアイドルだろうが変わらないことだけれど、集団でフォーメーションを作る振付などが当然のことながら無いグループなので、ステージ上での挙動に一切誤魔化しが利かないシビアさがある。赤坂GENKI劇場を常箱としながら、AXやステラボールクラスの大きいステージでも広さに負けず客を煽る度胸。


珍しく最前中央近くで見ていたのだけれど、AXクラスの箱でステージ前にいると、音が殆ど聴こえない。というか、AXはまともに音が鳴る範囲がとても狭い。そういう意味で好きになれない箱。

  1. RHYME OR DIE!
  2. SUPERMCZTOKYO
  3. MAGIC PARTY

ライムベリー / RHYME OR DIE!

ライムベリー / SUPERMCZTOKYO



Tokyo Cheer2 Party

アイドルオタの知人に「チアチアが好きだ」と言ったら「ええ何で?」という反応が返ってきたのだけれど、疲れた時に聴くと少し元気が出るのだ。「全国のお父さん・若きサラリーマン・頑張っている人を応援する」コンセプトなので、「おつかれさま」的な、おっさんに対する労いと応援の曲が多く、ブラスやリズムが薄い感じにディスコなのも丁度良い。疲れ切って魂が抜けているような時には聴けないけれど、たまに息抜きで聴くとちょっと元気になる。現場のオタのノリは被せコールや輪唱みたいなものがうるさ過ぎて好きではないけれど。



Tokyo Cheer2 Party / カタタタキノウタ




ASIN:B00A4728NQ:detail