http://tower.jp/store/event/2014/11/032004
まだ「光のシュプール」というタイトルもキーヴィジュアルも音源すらも公開されていなかったが、このイベントで何かの情報が解禁されるという雰囲気に結構な人数が集まった。「あの激狭ステージからぽんちゃが落ちる」に3,000円かけた鬼畜な熊さん。ぽんちゃ選曲のconnie尽くし。
最後のMCで、急に三人ともが下を向いて悲しそうな顔をする。Nao☆がタオルで顔を覆う。またオリコン頑張ってくださいの話か、と思いきや、どうも様子が違う。Nao☆がタオルの下で笑みを堪えられないでいる。茶番の始まりだ。まるで整理を付けるようにスタッフの皆さんに感謝の言葉を一通り述べて、そしてぽんちゃが「私達Negiccoは、解・・・」とまで言って息を詰まらせる。茶番に乗るように「辞めないでー」のコールが飛ぶ。Tパレからオリコン順位という形で成果を見せろと言う指示が出ているとしても、誰も解散のことなど思いも付かない。ぽんちゃが改めて言う、「私達Negiccoは、海外でPVのロケしてきました!」。意外な言葉にフロアも動揺しつつ温かい拍手。数日後に、そのインストアイベントの茶番の模様と、作詞作曲connie/ 編曲田島貴男という最高の形でのシングル「光のシュプール」のPVが公開された。
「サンシャイン日本海」リリース時の怒涛のリリイベとオリコン10位以内宣言、そして素直で熱いファンの買い増し行為、にも拘らずその愛がもたらしたものは実に実に微妙な11位という結果で、次に続く希望よりも新たなノルマを課せられた熱心なNegiccoファンの間には一時的に疲弊のムードが高まっていた。しかしそんな中、田島貴男がすっかりNegiccoの魅力にほだされ、Negicco のライブやTIFに現れ、自らNegiccoのCDを周りの業界仲間に配り、アイドルとミュージシャンの垣根などない、そこに愛される美しい音楽があるかないのかそれだけだ、そんなオタには当たり前の事をNegiccoを通した新鮮な体験として雄弁に語りだす様は、渋谷系に括られることを拒み尖り続けたあの誇り高き男が見せる物とは思えないほどの可愛らしいもので、彼のこれまた熱いその気持ちとピュアさの愛らしさには、渋谷系世代のおっさんも若いネギオタも世代格差など関係なく、随分と癒されたものだ。大丈夫、まだ戦える、音楽の愛と共に。
Negicco 2014/11/7 タワーレコード吉祥寺店インストアイベント(初海外ロケ告知)