Aerodynamik - 航空力学

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Perfume、遂に東京ドーム公演に挑戦

http://www.perfume-web.jp/information/?catid=9&blogid=8

Perfumeコメント
結成10周年、メジャーデビュー5周年という記念の年に「東京ドーム」という限られた方しか立てないすっごいステージで、大好きなライブを大好きな方達と私達3人とでやらさせていただけるということで…(><)んもぅ、本っ当にめっちゃくちゃ嬉しいです!!!!


あ〜ちゃんコメント
東京ドームさんでやらせていただくことになりました! 本当にありがたいし嬉しい! ただ、今は打合せしてるとどんどん実感が沸いてきて、何だかおっきいこと言っちゃったな?と結構ドキドキしちゃっています。とは言っても、ライブはライブ。規模が小さくても大きくてもいつもの3人の空気でたくさんの方達と一緒に、ライブしたいと思います! ぎゃんぎゃんにパフォーマンスしてにこにこトークしてブイブイかましに行くぜーぃ!!!!!!!!!! ははは(笑)


かしゆかコメント
もう既にすごく緊張しているのですが、いつものPerfumeらしく楽しいライブにしたいです!!


のっちコメント
最高に楽しい夜にしましょう。みんなオシャレして踊りに来てね。楽しみにしてます!


http://natalie.mu/music/news/32561


収容人数55000人を誇る東京ドーム。東京ドームは、その周辺の娯楽施設も含めて「東京ドームシティ」を構成している。娯楽施設ラクーア内には、150席程度の椅子席を備えた野外ステージ「ラクーアガーデンステージ」がある。2006年の夏、「Complete Best」発売日当日に、Perfumeはこのステージに立っている。この時の椅子席は、観覧フリーにもかかわらず、半分も埋まっていなかった。しかし、「沢山の人を目の前にして、緊張のあまり足も手もガクガク震えている」と、西脇さんはMCで訴えた。ライブ後にはまだ握手会もあった。この時、彼女達に、「4年後には、となりの東京ドームでPerfumeワンマンライブが実現するよ」と伝えたら、彼女達はどんな顔をしただろうか。




Perfume東京ドーム公演」。昨日の深夜にスポーツ新聞からのフライング情報が出回り、公式報道としては、今日の3時前後に公式サイトに情報が上がった。


祝日の東京ドームの予定を押さえるということは、少なくとも公演1年前にはこの事が決定していたという事だ。直角二等辺三角形TOURを成功裏に終えた時点で、もう次が決まっていたのだろう。あとはどのタイミングで発表するかだけだった。そういう意味では、4月のNHK BS「Wednesday J-POP」で「今年東京ドームやりたい」*1などと発言してしまったのは、もはや準備が先行している事が逆算で明らかな以上、完全な「ネタバレ」であり、今朝の突然の公式発表をサプライズとして迎えられなかったのは、ファンを喜ばす情報コントロールという観点ではちょっと残念ではあった。



女性グループではSPEED以来11年ぶり、オリコンの言うところの「テクノグループ」では再生YMO以来17年ぶりだ。SPEEDに憧れて歌とダンスを始めた少女達が、遂にその舞台に立つ。武道館公演と紅白出場を同時期に成し遂げてしまった事で、2009年前半には一旦その成長へのモチベーションを見失っていたPerfumeだが、アリーナツアーを経て自分達の足場を再び見つけ、そしてまた次のステップへ挑戦する。
東京ドーム公演を目標として掲げる今人気の女性グループといえば、AKB48がもっともそれに近い位置にいる。AKB48はその立ち上げ当初から東京ドーム公演を明示的に目標として掲げているため、それをやってしまうことによって「物語」が終わることを懸念してあえて手を出さないでいる、という見方もあるくらいだ。つまり、東京ドーム公演を行うということは、ライブとしてある種の頂点に手を付けるという事だ。その先にあるライブとなると、99年に幕張メッセの駐車場で、東京ドームの4倍のスペースを使って行われた、有料ライブとしては世界最大となる、いわゆる「GLAY20万人ライブ」のような、記録のために行う極端なものになってしまう。とりあえず、これがPerfumeワンマンとしては最大のライブだと思っていいだろう。
大物海外アーティストのように、キャパが必要だから東京ドーム、というわけでも無い。また、Perfumeの性質を鑑みても、スケールが大きくなればなるほど質のいい/満足度の高いライブが作りづらくなるのは仕方がない。それでも敢えてPerfumeが東京ドームでやる事の意義、というものを、もっと本人達に語って欲しいと思う。ファンのためにも、本人達のモチベーションのためにも。




とりあえず実際にあの場でのライブを見た者にとっては、東京ドームは音響が、演出が、などと言いたくもなるが、今日に限ってはそういうことを言うのも野暮というものだろう。Perfumeにとっては10周年の思い出作りの記念イベントであり、ファンにとっては「お祭り」なのだから。とはいえ、東京ドームはさすがにでかい。ステージから最後列までの距離は、横浜アリーナの軽く倍はある。豆粒米粒どころではない。とにかく、あのサイズで「いつものPerfumeらしく」「ファンと近距離の巨大なテクノハウスをテーマに掲げる」、それを実現するのはあまりに困難だ。Amuseはサザンオールスターズ福山雅治ポルノグラフィティなどでドーム公演の実績はあれど、舞台演出は距離、スケールとの戦いになるだろう。
これまでファンの中では非常に抵抗が強かった「バックダンサーの起用」については、「不自然なガール」PVで一応克服されたと思っていいだろうから、東京ドームほどのスケールとなれば、バックダンサーの人海戦術で空間を生めることがあっても、極端なPerfume三人原理主義者でもなければ、それは許容される一つの選択肢だ。




サイゾーの「空席祭りか定価割れ必至」という記事*2に過度に反発しているポストをTwitterで多く見かけた。平日に挟まれた祝日で、遠征組にはちょっと厳しいが、それでもとりあえずチケットは売れるだろう。あくまで感覚にしか過ぎないが、チケットが全く売れずに「空席祭り」、ということはちょっと想像しづらい。ただ、直角二等辺三角形TOURでも明らかだった様に、PTA会員には大量の転売業者も含まれている。直角二等辺三角形TOURの遠方地方公演の実勢価格が1000円を下回り、また、平日の横浜アリーナ4daysの前半が二割近く空席だったのは、転売業者が在庫を捌き切れなかったためであろうから、そういう理由での大規模「空席祭り」が発生する可能性はあるかもしれない。
最近の例として、同事務所のポルノグラフィティも09年11月に東京ドーム公演を行っているが、実勢平均価格は4000円程度、アリーナ前方でも1000円程度での取引などもあり、「2007年の倖田來未も500円程度」というのも驚くことではなく、「定価割れ必至」というのはまあ当然起こると見ていいだろう。




まあなんにしてもヒストリカルなイベントが用意されるというのは楽しいですよ。イベントそのものだけでなく、イベントに向けてあれこれ想像したり期待を高めていく過程や、イベント後に映像が商品化される所まで含めての楽しさ。記録と記憶に残る素敵なライブを期待しています。




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