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ビースティ・ボーイズ、「サンプリング裁判」で勝訴

http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0411/10/news077.html

 他の楽曲の断片を自分の作品の中に組み込む音楽スタイル、サンプリング手法に関し、パンクラップグループのビースティ・ボーイズは米連邦高裁で勝訴した。
 米第9巡回控訴裁判所は2003年に、同グループがフルート奏者のジェームズ・ニュートン氏が1978年に作曲した「Choir」から6秒間を取り出して使用することを認可するとの裁定を下した。この裁定に対する再審議の要請を、同裁判所は11月9日に却下した。


 2003年には同グループはニュートン氏の録音物のサンプルについてライセンス料を支払うことで著作権保護に従っており、それ故に構成物である楽曲について付加的な料金を支払う必要はないとの判決が、3人の判事により下されている。
 今回の裁定は、ビースティ・ボーイズを支持し訴訟を棄却した下級審の判断を支持するもので、第9巡回控訴裁判所は11人の判事から構成される大法廷での再審要請を棄却した。


 ビースティ・ボーイズクリエイティブ・コモンズとして知られる新しいライセンシング手法の主導的な支持者だ。クリエイティブ・コモンズはリスナーがKazaaなどのオンラインネットワークで作品を共有し「リッピング、サンプリング、リミックス、共有」すること、自分自身で作品を作ることを推奨している。

これはとても重要な判決だ。
JASRACは「フレーズとか小節でなく、たとえ一音であっても課金する。原曲が分からないような使い方をしても課金する」といった要旨の発言をしだしていて、もうなにがなんだか怒りをどこへぶつけていいやら。



ところでビースティって、2 many dj’sがビースティの曲をMixCDに使うべく使用申請を出したら、拒否したんだよな。
2 many dj’sのサイトの「使用拒否された曲リスト」に載ってるぞ。


マイケル・ジャクソンとかプリンスみたいないわゆる「大物」が拒否するのは仕方ないとしても、もっとクラブ寄りでサンプリング賛成のビースティが拒否するのはかなり引く話。
「共有」とかいうなら、せめてちゃんと申請してきた人に対しては喜んで許可したれよ。