Aerodynamik - 航空力学

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Book Baton


id:miercoles様から渡されてまいりましたBook Baton
あんまりまともな本を読んでこなかったので非常に恥ずかしいのですが
ええ喜んで書きますとも。




1.持っている本の冊数


んー、CDと違って一冊一冊サイズが違うからカウントできないなあ
多分ダンボール16箱分くらいだと思います。




2.最後に買った本(既読、未読問わず)




Amazonで購入
まだ届いてない。




3.今読みかけの本 or 読もうと思っている本




今読んでるのはつい先日出たばかりの文庫版ですが。(ISBN:4198922713)


金庸武侠小説群は、はまると本当に怖いです。止まらないから。
大河ドラマ並みの壮大な歴史のうねりの中で、超絶技巧を持った中国武術の達人たちが繰り広げる冒険活劇の数々。
中国の若者が一度ははまると言われる、一大歴史&カンフーアクション娯楽大作。
三国志水滸伝カンフー映画が好きなら間違いなくツボなはず。


中国武術をかじっている自分としては、様々な実在する流派の奥義がこれでもかというほど乱れ飛ぶのも楽しいですが、武林(武術界)の掟や、政府に与せず義を貫く精神、流派内の礼儀、師弟・子弟などの上下関係の尊重、義兄弟のような契約を何よりも重んじる、そういった世界観もまたたまらんのです。




4.特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊(まで)


やはり思い入れだと5冊に絞れないので、自分の成長に合わせて思いついたものを一冊ずつ。



小学生時代




小学生当時、自分の中では国文が大ブーム。
分かりもせずに三島や太宰、漱石井上靖新田次郎などメジャーどころを片っ端から読んでいた。
でも、今は内容なんてほとんど覚えてない。「こころ」なんて小学生に分かるわけない。小学生なんてそんなもんだ。


山椒魚」は、山椒魚が冬眠してる間に太っちゃって狭い岩屋から出られなくなるという話なんだけど、それがあまりに怖くて閉所恐怖症になった。そういう意味で思い出の本。



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中学生時代




中学に入って、角川スニーカー文庫コバルト文庫が周囲でブームに。
一応遅れまいとして「ロードス島戦記」を読んでみるも、はまる所までは行かなかった。


そのうちに、どういう経緯で手にしたかは忘れたが、ハヤカワ文庫が突如自分の中で大ブームに。
学校の図書館にはあまり置いてなくて、近所の小さな本屋の小さなハヤカワSFコーナーを、まだまだ少ない小遣いながらも買い漁る。
フィリップ・K・ディックウィリアム・ギブスンにはまり、「サイバーパンク」という言葉も覚えたけど、何せ田んぼと畑しかないところなので、イメージが追いつかない。
テレビで見た「スタートレック」や「スター・ウォーズ」とは違う未来感・宇宙観を、言葉に出来なくてモヤモヤする。


後に映画「ブレードランナー」を観て、やっと腑に落ちたというか、納得した。



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高校生時代




極端な受験校に入学。毎日勉強ばかり。
その頃はまだ文化部で、中国武術は始めていなかった。とにかく頭でっかちでひ弱な自分が嫌で嫌で仕方なかった。


で、自分に欠けている「男くささ」を、アメリ近代文学に求めた。
読後はいつも「無骨でタフで無口な男」を意識してみるものの、結局自分からはかけ離れすぎていたので、脳内ハードボイルドナルシストで終わってしまった。


仕方ないので、「ISBN:404322401X:title」や「ツァラトストラかく語りき(上) (新潮文庫)」「実存主義とは何か」なんかで思想を固めようとしたけど、あまり理解できなかった。



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大学生時代




田舎から東京に引っ越し、パソコンを買い、インターネットを知り、一気に世界観が変わった。
テクノ・ミュージックを聴いて、クラブで一晩中踊りあかし、ダサい服は捨ててクラブファッションに身を固め、サブカル雑誌を読みまくった。


大学のクラスメイトは、丸井ファッションでテニスサークルで週一合コンで、カラオケ用に流行りの歌をチェックすることに明け暮れていたけど、そんなやつらはどうでもよかった。
とにかくアンダーグラウンドでかつ最先端、気絶しそうになるくらいハイスピードでドラッギーなデジタル文化の世界に、自分はどっぷり浸かっていた。
「僕らはデジタル・ゲームで育った任天堂世代、言うならばジェネレーションXじゃなくてジェネレーションNだ!デジタル文化が世界を変革するんだ!」
そんな当時の自分のバイブルがこの本。


若かったなあ・・・



当時の作者インタビュー
http://www.shop33.com/e_zin/e-zin/1998/9806/a.html



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社会人になってから



偏った本の読み方をしてきたので、村上春樹を読んだのは社会人になってから。
昔だったら「流行りものだ」なんてひねくれていただろうけど、今なら恥ずかしげもなく「村上春樹が好きだ」と言える。
春樹の全作品に通底する、「いまここにあっても、いつかそれは失われてしまう」というどうしようもない喪失感は、自由だった大学時代からいろんなものを失った今だからこそ共感できるのかもしれない。


「村上作品に出てくる主人公は、皆あなたに似ている。だから読むと失ってしまいそうでつらくなる」と彼女によく言われる。
でも、自分はそんなに内省的で、どこか諦めた感じでもないし、大体あんなにいろんな女性とは寝ないぞ。




5.次にまわす人5人まで


僕には友達がいないので、ここで締めさせていただきたいと思います。