JAL、全日空相手の特許訴訟取り下げ　東京地裁

http://www.asahi.com/national/update/1213/TKY200512130362.html

　企業向けのチケットレスサービスの特許権を侵害されたとして、日本航空の国際旅客事業会社「日本航空インターナショナル（JAL）」が全日空などを相手に計約１００億円の損害賠償などを求めていた訴訟で、JALは１３日、訴えを取り下げることを決めたと発表した。「特許庁の判断に基づきJALの特許の範囲を限定した結果、全日空のサービスが特許に触れる懸念が解消された」としている。

　問題になったのは、０１年に特許登録された「JALオンライン」特許。パソコンで予約すれば当日はクレジットカードなどで本人確認できれば搭乗でき、料金は企業が一括精算できる。JALは「全日空が始めた同様のサービスが特許に抵触している」として０４年、東京地裁に提訴。来年１月に判決の予定だった。
　全日空は「突然の請求放棄という異例の対応に驚いている。判決を待たず実質的な全面勝訴に至ったと受け止めている」とのコメントを発表した。