- 090808 Aira Mitsuki Special Party「The 2nd Anniversary」@渋谷VUENOS TOKYO
デートピア総帥、プロデューサTerukadoが遂に10年ぶりに表舞台に姿を現す!前座DJだけど。それが見たくて足を運んだ。
インタビューでTerukadoはこの件に関して以下のように語っていた。*1
−Airaさんはこのあとツアーもあって、ちょうど“カラフル・トーキョーサウンズ・NO.9”を出して2年目ということで、8月8日にはTerukadoさんがDJで登場するという。
T:もともと誰か呼ぼうって話になって、じゃあCHERRYBOY FUNCTION呼ぼうかってなってたんですけど、ちょうど節目じゃないですか。節目を務める人って結構しんどいんじゃない?みたいな話が現場であったようで。結局社長が出るしかないっしょみたいな雰囲気があって押し込まれてしまいました。出るからにはおもしろいことしようって思って。ぜひ観に来ていただきたいですね。僕は本職のDJじゃないから、場の雰囲気を読んで最新のエレクトロをかけるとか、それは誰も望んでいないので。僕じゃないとできないことをやろうと思ってますから……(略)
「僕じゃないとできないこと」って何だろう、ということで、プロデューサが何を考えているかを知るいい機会だと期待は高まる。
開場30分後に現れたTerukadoは、日焼けした体に黒のタンクトップ。アシンメトリーなロングヘアーで下を向くと髪が顔を覆って何度もかき上げるのが非常にうざい。ある意味では予想通り。
40分間のトラックリストは以下の通り。
- The Prodigy / Smack My Bitch Up
- Beastie Boys / Ch-Check It Out
- Aira Mitsuki / ニーハイガール
- De De Mouse / East End Girl (Cherryboy Function Remix)
- Aira Mitsuki / Summeeeeeeeer Set (Terukado Rmx)
- Underworld / Born Slippy (Nuxx)
- Maximizor / Can't Undo This!!
- DJ Newtown / Flying Between Stars (Seikan-Hiko) (Tofubeats Mix)
- Justice / DVNO
これらの原曲の上に、AiraやSaoriの音源をマッシュアップしたりエディットをかけたりしたもので、確かにTerukadoにしか出来ないというか、Terukadoしかやらない。エディットはTofubeatsの影響が強く感じられた。なんとも酷いというか微妙なリストだが、Terukadoが今31歳で、ほぼ自分と同年代なので、気持ちは分からなくもない。よりによって、Born Slippyだけはエディット無しのオリジナルを素でかけるという暴挙に出て、一部から苦笑が漏れた。
VJも曲に合わせてオリジナルのPVを流したりと、かっちり40分準備してきたのだろう。
このセットから、Terukadoのこれからやりたいことを見抜くのはちょっと無理だった。流通に乗せられないようなお遊びを全力でやってくれた、という感じだった。
TerukadoがDJブースに残って客を煽る中、Airaが登場。ウィッグを外した黒髪、胸元の大きく開いた黒いドレス、黒のブーツ。最近のお人形キャラからイメージを一新したセクシーな印象だ。そしてド頭からハードなトラックを連発。
この時センター2列目位に自分はいたのだが、凄まじいモッシュが発生し、四方から振り上げられる腕でライブ用の頑丈なチタンのメガネが歪んだり外れそうになったりして恐怖を感じ、そそくさとサイド4列目あたりに離脱。去年のVUENOSライブではこんなものはなかった。変わったなあ。
- Re:†
- Change My Will
- Bad Trip
- Beep Count Fantastic
- HiGH SD スニーカー
- Darling Wondering Staring
- MC (Terukado退場)
- ファンタジー・キャンディー
- ハイバッシュ
- Freedom Star
- キャンディーライト・モード
- Mike Alway's Diary
- Romantic Rope
- MC
- Heart Line Alive
- 戦場のメリークリスマス
- Summeeeeeeeer Set
- MC (過去2年分の写真をスライドで振り返り)
- Everytime We Touch
- Galaxy Boy
- Heavenly Star
- カラフル・トーキョーサウンズ・No.9
- Encore
- イエロー・スーパーカー
- ロボット・ハニー (Sound Around Rmx)
ライブ頭で観客を一通り暴走させた後、しっとりと聴かせ、懐メロもやりつつ、最後はいつもの2曲で締め。
2周年記念ライブらしく、めったに披露されない極初期の手売り限定「Everytime We Touch」「Heavenly Star」や、「キャンディーライト・モード」「Romantic Rope」なども久しぶりに披露。MCの時の反応によると、最前センターでモッシュをしていた若者達はこれらの曲は知らないそうだ。新しいファンが入ってきているな。
個人的には埋もれてしまった「Galaxy Boy」がまた聴けて満足。
2年前のデビューイベントと比較すると、信じられないほどダンスも煽りも上達した。MCもとても自然で、鬱的なこともあるけれど、ライブでみんなの笑顔を見て元気をもらえるし、自分もみんなの希望になりたい、そんな前向きなものだった。
なお、初の東名阪ツアーでは、今日のセットとは数曲しか被らないという大幅なセットチェンジをしてくるとの事。そうだよな、あの曲も、あの曲も、あの曲もやっていない。まだ2年なのに弾数が多いのがAiraの強みでもある。
デビュー時は意図的にPerfumeフォロアー的な色を出していて、当然叩かれもしたけれど、今の彼女は全く別の方向に向かっている。事務所のいい加減さも含めて、これからどんな方向に進むのかが全く分からず、そんなところがまた非常に楽しみだ。