Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 Aira Mitsuki「???」リリイベ最終日@タワレコ渋谷



珍しく前説が入って、声援やジャンプ、腕振り上げなどを強要するので、最初から不快な気分に。そういうのはパフォーマンスがよければ言われなくともやりますから。


衣装は初回石丸と同じピンクのチェックのロリ衣装だったのだが、今回は衣装と同柄の大きめの帽子を被り(Perfumeなども被っていたが、流行なのか)、似合わない黒のブーツは、綺麗な白のニーハイブーツに変わっていた。全身ちゃんとコーディネートしたお陰で「衣装」らしくなっていて、最初の地下アイドル的「コスプレ感」は無くなっていた。これ大事なことですよ本当に。


石丸で二回観たときは、*1 二回とも絶望的にテンションが低く、ダンスも碌に覚えていないのではないかといった、当人曰く「引き篭もり明け」の状態で、折角のリリースイベントなのに今回初めて観に来たような客を掴むことは到底難しいなと思うほどの出来だったのだが、今日は出てきたときから明らかに異様にテンションが高い。ダンスは相変わらずうろ覚えの様で、時折振りを間違えてはダンサーを見て笑ったりしていたが、まあ引き篭もりのテンションでなくて良かった。明日に控えるクリスマスイベントの準備でクリスマスソングを歌っているうちにテンションが上がったのだと言う。


渋谷タワレコB1のSTAGE ONEが会場なので、ちゃんと音が鳴る。それに今回は全曲がノンストップでスムースに繋がるようエディットされていた。これは休めない演者にとってはきついけれども、聴いている方はテンションを崩さずに盛り上がれるので実にいい施策だ。本人のテンションが高く、それに相変わらず今回も二人のダンサーの仕事が素晴らしく(いつものダンサーなので、これも衣装マジックなのだろうか)、5曲と短い間だったが、それなりに踊って盛り上がっていい気分で会場を後にした。


CDで新しい音源を聴いた時は、今までの篭ったマスタリングが随分とすっきりと変化していたせいで、「元の濁りの田沼恋しき」的な物足りなさすら感じていたが、ちゃんと大きい音で鳴らせばいい鳴りをする、綺麗な分離の音だった。ビクターからユニバーサルへの移籍、それに伴うデートピアとの力関係の変化が、恐らくこの音に現れているのだろう。以前のアルバムの曲群に付いてまわった「毒気」はかなり薄まり、フック自体が少なくなったが、聴きこめば結構良曲も多い、不思議なアルバムだ。デートピアの仕事全てから醸し出される胡散臭さも、AiraSaoriの魅力の一つでもあって、今回のジャケ写や「???」というアルバムタイトルもその流れでもあったのだが、音に関してはこれからはちょっと違う方向性を向いていくのかもしれない。

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