昨日の渋谷HMV*1より少し低めで狭いステージに、昨日と同じ3ピースのセッティング。しばらく前からここでのイベントの際に試聴棚で仕切りを作るようになったので、ちょっと感覚的に分かりづらいが、昨日を大幅に上回る80人以上の人が集まった。
今日の南波志帆は、肩にフリルがついた白のプリントカットソー、インディゴカラーのデニムジレ、紺地に白の小花柄のミニスカート、足元は昨日と同じ茶色のグラディエーターサンダル。そして今日も左上で纏めた重めのポニーテール。
- スローモーション
- 会いたい、会いたくない
- MC
- それでも言えない You & I
- 楽園にて
- MC
- ごめんね、私。
沢山の集客のおかげか、彼女は昨日よりも笑顔でノリもいい。笑顔で跳ねる様にリズムを取る。サポートバンドの演奏も随分といい感じだ。昨日よりも間違いなくよいグルーヴを出している。「会いたい、会いたくない」でのサビの疾走感が素晴らしい。
本日の「ノリのいい曲」コーナーは、「不思議なミラー」に代わり「それでも言えない You & I」。個人的にはこれが一番好きな曲だ。エレピが最高にクールでメロウ。セッションのテンションも上がる。観客も、インストアイベントとは思えない盛り上がり。ポップス職人によるクオリティの高い楽曲の持つ可能性と、南波ちゃん自身の、アイドルで売っている訳でもないのに、アイドル以上にきらきらとした透明な存在の魅力。17歳のぎりぎりの純朴さ、これが多幸感か。今この目の前に奇跡がある、そんな事を感じた。
今日はMCのネタを用意して来たらしく、「Twitterをやっている人いますか?」「ツアーで回るその土地で食べた美味しいものとか美味しいものとか美味しいものとかをアップします」(@nanba44)と宣伝。
サイン会の告知で、「一枚一枚楷書で丁寧に描きますので、お時間を作っていただけたらぜひ」と、また独特のキャラクターにきゅんきゅんする人続出。マネージャーに聞いたところ、今日の素晴らしいパフォーマンスのおかげで、事前にCDを購入して整理券を持っていた人に加え、その場で新規客に40枚も売れ、店頭在庫も持ってきた在庫も全て捌けてしまう事態に。それに加えて、南波ちゃんが一人一人に一生懸命丁寧に書道10段のサインをするものだから、サイン会だけで1時間近くもかかっていた。こんな事は初めてだろう。
初動は100位にこそ届かなかったが、派手に売れるタイプの曲ではなく、また、観客の層を見ても、彼女に楽曲を提供しているポップス職人達のファンにもまだ届いてはいないようだ。しかし、この手の良質な音楽は、きっと地道に評価されていくだろう。アイドル以上に輝いている17歳の南波志帆とその楽曲を体感したければ、8/20に初めてのワンマンライブが予定されているので、ぜひ足を運んで欲しい。
PV監督は児玉裕一。