観覧記録 Predawn「手のなかの鳥」リリイベ@新宿タワレコ
2009年に出した自主制作のCD-R「10minutes with Predawn」は、その年の下北沢mona recordsで一番売れたCDとなり、満を持して今年全国流通盤「手のなかの鳥」をリリース。今年のフジロックの木道亭に、青柳拓次や羊毛とおはな、世武裕子などと一緒に出演の決まっているPredawnこと清水美和子だが、ステージにアコギ一本を持って現れた彼女は、相も変わらず終始おどおどしていた。沢山の人前に出るために、少しお酒も入れてきたらしい。洗い晒しのデニムの切りっ放しショートパンツ、臙脂色のサッカーシャツ、履き古した白のハイカットコンバース。無造作に一つに束ねた髪。自然体というよりも下北ローファイを地で行く。蒼井優をデッドにした感じとでも言おうか。
南波志帆の時とは打って変わり、観客は女性メインで60人ほど。しかし女性がほぼ全員パンツスタイル、そのうち八割がたがジーンズというのが、なかなかに面白い。
「こんなにCDの売られている所でやっていいんですかね」「恥ずかしいです」を繰り返し、終始小さい声で戸惑いながらも、弾き語られるそのアコースティックサウンドは、シンプルでかつ夢幻的でもあり、芯のある力強さもありながら、しなやかに心に届く、独特の声が特徴的。
あまりこの手の音楽を聴かないので語れないのだが、Emmy the GreatやGregory and The Hawk、The SundaysのHarriet Wheelerが引き合いに出されているようだ。夜、寝る前に心を落ち着けたい時にぜひ。
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- Little Green
- Free Ride
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- Break Waters
- Tunnel Light
- Suddenly
- Insomniac