観覧記録 TRICK8f/FantaRhyme 二度目の東京ライブ@西麻布eleven
- 20130512 TRICK8f with FantaRhyme Live Fantasy〜お江戸へ参上の巻〜@西麻布eleven
「05/26にeleven閉店」の報は余りにも急だった。旧yellowの閉店理由は建物改装だったし、今回のelevenも建物改装が閉店理由だ。で、実際この建物は改装されてないまま。つまり本当のところはそういう事なのだろう。
自分にとっての最後のelevenは福岡TRICK8f/FantaRhymeの二度目の東京ライブとなった。クラブトラックは勿論のこと、この箱の鳴りで聴いておきたいアイドルサウンドはいくらでもあった。その中でこのeichi&SHiNTAコンビが送り出す二組を選べたのは幸運に思える。
FantaRhyme
1998年当時の砂原ブレイクビーツの様な「DO THE STUDY」はその爽やかさとリラックスした上品なビートだけでも素晴らしい作品だったが、セカンドシングルは落ち着いて大人びたピアノハウス「CIDER」と、つんのめるビートとスラップベースのフュージョンテイスト「愛してないならぶっ飛ばす」、アーバンテイストをぎらつかせずに取り込み趣味性を増している。AYU/SAYAの二人の雰囲気を見ても、ハードに踊り歌っても、全体的にクレバーなセンスの良さの中に落とし込んでいるのは流石というか独特で、他にはない得難い感覚。
- DO THE STUDY
- three tight b / Baby talk
- CIDER
- 愛してないならぶっ飛ばす
FantaRhyme DO THE STUDY
FantaRhyme 愛してないならぶっ飛ばす
TRICK8f
続いてTRICK8f。やっているベクトルはそれこそE-girls的なR&Bへ行ってもおかしくないのだけれど、やはりこの三人もそういう濃厚なテイストを出さず、衣装もパステルトリコロール的な、上品なフレンチスタイルのワンピースで、とにかくトラックからステージングからインテリジェントな空気を纏っている。ディーヴァの真似事ではない、ポップスとしての咀嚼の具合が気持ちいいのだ。当人達のトークはいたって普通のボケトークなのだが、地方ユニットがこれだけ洗練された音を鳴らす事には半ば嫉妬すら覚える。なぜ東京のインディーアイドルシーンにはセンスのいいダンストラックを基調としたアイドルがいないのか。なぜそれが新潟や大阪、福岡に生まれるのか。そして東京のインディーアイドルがダンスサンドをやろうとすると、トランスやユーロビート的な前時代の田舎ダンスサウンドに縛られつづけるのか。そんな嫉妬もありつつ、とにかくひたすら気持ちのいい爽やかな二組が、自分にとって最後のelevenとなりました。
セットリストは記憶が曖昧なのでメモ程度
TRICK8f / Brightness
TRICK8f / Work & Life