Aerodynamik - 航空力学

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Perfume あ〜ちゃん「OK Go超好き!」@「Switch」2013年11月号

http://www.switch-store.net/


ICCで行われた「Rhizomatiks inspired by Perfume」展にて真鍋大度氏との対談より。 *1

真鍋大度Perfumeと一緒にやる時は、僕たちが全部を作るのではなく、ファンと一緒にどう作れるか。Perfumeのファンって凄いんだぜってことをどう見せられるのか考えてて。この前海外で講演した時にも「なんでこんなにたくさんの人がプロジェクトに参加してくれるの」ってすごく訊かれて。その答えはPerfumeのファンが素晴らしいってことに尽きるんだよね。OK Goも僕らとPerfumeの仕事を知ってて「Perfumeはすごい」って言ってたよ。


全員:まじで!えー!すごーい!


あ:OK Go超好き!


真鍋:ファンの「Perfumeが好きだからやるよ!」という二次創作に対する姿勢は世界的にもあまり例が無いくらい凄い。そんなことが起こる日本は最高に面白い。

「OK Go超好き!」の発言者が、大本さんではなく、あまりこの手の音に関心を持たない西脇さんだという事に驚くが、この話の流れ的に音ではなくヴィジュアルの見せ方の話なのだろう。PerfumeもOK GoのPVを見て色々と研究してきたであろうことは想像に難くない。メディアアーティスト達と組んで新しいヴィジュアルを切り開くという点では両者が共感するところは大きいだろう。




2006年の「Here It Goes Again」は、OK Goが注目されるきっかけでもあり、2005年の年末に登場したYoutubeによってこれが拡散されることにより、それまでの楽曲プロモーションの有り方を大きく変える嚆矢になった作品でもある。Perfumeも「ナチュラルに恋して」PVのリファレンスとして観ているだろう。


OK Go - Here It Goes Again



2010年当時はまだブログやfacebookなどへの動画埋め込みがバイラル効果の中心であったが、保守的なEMIはそれを許可しなかった。あくまでYoutube上のEMIチャンネルで動画を見せようとし、宣伝効果よりも、Youtubeから得られる広告収入を重視したのかもしれない、あるいは著作権問題についてまだ一定の回答が出ていない、そういう時代だった。その保守性がバイラルマーケティングの障害になると判断したOK Goは、企業広告という体でPVを作り、独自のチャンネルで配信を始め、そしてEMIから独立する。「This Too Shall Pass」PVの最後の5秒間だけ、この「企業広告」という形で提携した企業名が出てくる。


OK Go - This Too Shall Pass - Rube Goldberg Machine version



メディアアーティストのEric Gunther/Jeff Liebermanと組んで「Time Lapse Dance」と呼ばれる時間をエディットするようなストップモーション撮影が行われた「End Love」も、Perfumeが「Magic of Love」PVの逆再生やスロー再生演出を作る際にリファンレンスとしたものの一つだろう。映像の再生速度を4倍/1/16倍/8倍/16倍と切り替えつつ、リップシンクさせている。PV自体もfacebookから無料ダウンロードできる画期的なものだった。


OK Go - End Love


gloobic/Eric Gunther & Jeff Lieberman - Here the Nothing


Jeff Lieberman and Dan Paluska - Absolut Quartet



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