Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 Especia ミニライブ@新宿タワレコ

http://tower.jp/store/event/2014/05/055052412



「No1 Sweeper」「くるかな」、ホンマカズキ氏のナイスワーク過ぎる2本のPV。「No1 Sweeper」のフレッシュな野菜。都市/アーバン的記号の行き着く先にあるものは、「テクノは都市の民族音楽」だったり、アッパークラスの新宗教たるロハス/自然食志向/皇居マラソン、そういった土着的記号を洗練された形でカルチャーに取り込むフェーズが始まるので、そういう意味でも「No1 Sweeper」PVを出された時には興奮を覚えたが、その次の「くるかな」の流れ、「TV's TV」を深夜から見始めて夜明けまで見ているこの不健康な涅槃の素晴らしさ。杉本暁音さんのタンザニアとかガボン配色の衣装の黄緑色がグリーンバックで全部抜けてしまって黄色のラインも赤に抜けてるところがこのMVの完成度を物凄いレベルで高めている。日が変わる前に寝て普通に朝起きる、夜更かしは大晦日の夜だけ、そんな健康的な生活を送っていたら、フィラーやジャンクション映像、オープニング/クロージングのコールサインや周波数、カラーバーなんて一生目にしない人生があったかもしれない。


Especia「くるかな」MV


Especia 「No1 Sweeper」 MV




三ノ宮ちかさんが足の指を骨折、椅子に座ったままのステージ。彼女が踊れないなんて悔しくてたまらないはずだ、パフォーマンス中ももうずっと悔しそうな表情を全く隠さない。発売前のアルバム「GUSTO」から、渋く立ち上がって抑えたままの後半からのじわる昂揚感が来る「アビス」初披露、朝4:54のアンビエント「くるかな」、「Strings of Life」的なピアノから始まる所までがイタロハウス、そしてこのパラダイス感「アバンチュールは銀色に (GUSTO Ver)」、タイトルからストック・エイトキン・ウォーターマンな80sハイエナジーディスコ「ミッドナイトConfusion (Pureness Waterman Edit)」などを披露、アルバムに収録されたシングル曲群も全てリミックスされ、しかもこのリミックスが全てめちゃめちゃ面白い。


Especiaは基本的に撮影自由/公開自由の現場なのだけれど、自分の隣には大竿の先にカメラを付けて上からのショットを撮っている方が。いつも撮影有難うございます、と大竿について伺ったところ、「この俯瞰ショットは実験なんですよ」とのこと。その実験の成果は横浜クルージングパーティの「Tarde」、つまり夕方の部の、5人分のオーディエンスショットを編集したこの素晴らしいファンカムに帰結する。これが公式でなくファンカムだなんて。もう、ここまでできるのか。アイドルがそうくるならファンはこう応える、クリエイティヴィティの応酬。


Especia - No1 Sweeper 「Te Gusta La Tarde?」


  1. アビス
  2. センシュアルゲーム
  3. くるかな
  4. アバンチュールは銀色に (GUSTO Ver)
  5. ミッドナイトConfusion (Pureness Waterman Edit)
  6. No1 Sweeper


Especia @タワーレコード新宿店 2014-05-24




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