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Aerodynamik - 航空力学

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Perfumeの声は、「人工的」から「あり得ない位自然なもの」へ進化する@ニッポン放送「近田春夫と篠木雅博の徳間ナイトニッポン」 110116

Perfume

http://www.1242.com/info/tokuma/


徳間ジャパン創立45周年記念企画、近田春夫徳間ジャパンコミュニケーションズ代表取締役社長篠木雅博氏による特番の第2回。
今回の選曲は近田春夫が担当。山本リンダ「こまっちゃうナ」、一世風靡セピア「前略、道の上より」、柳ジョージ&レイニー・ウッド「Weeping in the Rain」、inu「メシ喰うな」、桜たまこ「東京娘」に続けてPerfume「ねぇ」。

近田:僕はねえ、Perfumeは覚えている事が二つあって、最初はまだブレイクする前なんですけれども、昼間代官山歩いてたら、あのUNITってクラブがあるんですけれども、そこ昼間ねえ、そこの前に人が一杯行列しているんですよ。で、昼間こんなとこで何やってるんだろと。その行列してる人達の層が探れなかったんですね。あの例えば、イベントによってこう、いる人の格好見て分かるじゃないですか。


篠木:そうですねえ。はいはい。


近田:それがどういう人なのか分からない、その、男もいるし女もいるし、並んでる人が一杯いたんで、「あのー、すいません今日ここ何があるんですか」って言ったら、「今日はPerfumeですよ」って言われたんですよ。その時その名前知らなくて、でもPerfumeってのがあるんだっていうのを僕はまず最初に残った印象で。


篠木:はいはい。


近田:それからしばらくしてそのPerfumeって名前を覚えていて、ある日ラジオで「チョコレイト・ディスコ」を初めて聴いたんですよ。その時にそのねえ、キックとベースのバランスが凄く良くて、「ああ日本のJ-POPでここまで低音のかっこいいやつは他にねえなあ」と思って、それで気になって、そのPerfumeってのをCDショップへ行ってチェックしたんですよ。したらそっからしばらくしたらあの「ポリリズム」とか凄い売れてきた。「ああ俺もやっぱり、あれは流石にあれだなあ、自分も、あの時気付いた自分も間違ってなかったなあ」と思ったんですけども。でその後に、色々知ったら、実はAmuseで、しかも自分が昔あの、「ジューシィ・フルーツ」っていう昔のテクノやってた時にやってた、その時のそのマネージメントとかのシステムがそのまんまそのPerfumeに移っていたらしくって、それで昔僕が作っていた「ジェニーはご機嫌ななめ」っていうそのジューシィ・フルーツ用の曲を彼女達がやっててくれた、それは全くその時知らなくて、そんな事で何か不思議な縁があったりして、それ以来ずっと僕も興味があって聴いてるんですけども。


篠木:そうですか。


近田:どんどん進化していますよね、あの、声の、あの人工的なモジュレーションとかについても、昔はなんかその、なんか割とその、「人工的な声に聞かせる」ような事ってのが多分重要だったと思うんです。


篠木:そうですよね。ええ。


近田:今はまた、「あり得ない位自然なもの」ってのを目指してるような感じに段々なってきてまして。


篠木:えーいやいや、流石。


近田:だから本当に何て言うんだろ、「いい声」になってますよね、あの、「不思議な声」じゃなくて、あれとして、だから色んな人が同じような事真似しても、「ああいうものとして何がいい声なのか」って、そこんとこのその「詰め」っていうのがやっぱり、中田ヤスタカさんは本当に凄いなあっていうのは、改めてこの「ねぇ」を聴いて思いましたね。


篠木:そうですね。あの、経験値の無いパターンなんですよね。


近田:そうなんですよね。あの例えば、一曲だけね、企画物で何かそういう、AutoTuneっていうんですけども、ああいう声をちょっと加工するんで、あの出てるっていう、そういう曲はあったりとか、或いはヒップホップなんかで一人の声でやってるのはあるんだけれども、ああやってコーラスグループで、その声全体に対してモジュレーションかけて、それが一つの「完成された肉声」として、なんか面白いものになってきてるってものの進化をずっと見せてるグループっていうか、そういう表現者って無いんですよね


篠木:そうですね。

幅のある選曲から最後に駆け込み的にPerfumeの話に。近田氏のつんのめりながらの一人マシンガントークで時間切れ。篠木氏のPerfumeに対する印象などを期待したが、ちょっと尺としては難しかったか。


話としては、「考えるヒット」での「VOICE」の回、「人工的なエフェクトから有り得ないナチュラルさへ」というPerfume評と同じ方向の話。*1 なんというか、2010年以降のPerfumeのヴォイスエフェクトは、ある種ラファエル前派の様なものを感じる域に入って来ている。




紅白連続出場を果たしながら、なお依然として音楽業界において異物感のある存在であるPerfumeを抱える徳間ジャパン。その篠木氏、あるいは徳間ジャパンの気質を語る部分が興味深い。
中盤、「音楽はビジネスマインドよりも遊びであることが大切」、という流れから。

近田:社長がね、社長になられる前からもね、徳間ってとこには、何かそういう社風があるんじゃないですかね。


篠木:こじ付けかも知れないけれど、なにかそういう延長線上で物ができるような気がするんですよね。


近田:だからね、ほんと徳間はね、変なヒット曲が多いんですよ。多いって言っちゃ失礼ですけどね。

近田:なんかそういう、「アンチ」と言いますか、「主流に対してぶつける」みたいな事っていうのは、徳間のカラーとしてずっと何かいまだに残ってるような感じがしますね。


篠木:そういうの実は、あの好きなんですよ僕。


近田:僕も好きなんですよ。


篠木:ええ、だから、まあ次の回に出てくるかもしれないんですけど、バーボンレーベルなんて聴いて、何かゾクゾクってしたのをまだ覚えてますねえ。


近田:ええ。


篠木:あのー、どうしてもアンチっていうのは少数派じゃないですか。だからあの、性格的には捻くれてるのかもしれないですけどね、どうもこの、若い時は徒党を組みやすいんですけど、その、マイノリティーであってアンチの人達は、非常に、僕は好きですよね。


ねぇ(通常盤)

ねぇ(通常盤)

栄光のバーボンレーベル

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