spoon+の久し振りのライブ。楽曲は自分の好きなamU時代のエレクトロニックポップなテイストからはかなり離れてしまったが、これはこれで相変わらずのクオリティ、なによりステージ全面に大きく張ったスクリーンに映し出されるVJと、その前で自作のストレンジポップな衣装で歌い踊る本人を合わせた時の世界観はaco以外には為しえない、キュートとかファンタジーという言葉では括れない独特の世界。こういう才能は、それが完全に本人の手の内にある、手作り感溢れるレベルでしかその形を成すことができないのだろう。このステージはこれだけの完成度を持ちながらも今だ多くの人の元へは届いていないし、かといってスケールが大きくなってしまったら、この世界観を維持するのも難しいのだろう、そんな勝手なジレンマを感じながらステージを観ていた。
レコライドは、以前は音源だけ聴いていて、パンキッシュなシンセポップ、つまりありふれたエレクトロ以降のニューレイヴバンドの一つだと思ってあまり気にかけてこなかったのだが、何度かライブを観ているうちに、何だかやけに面白いものだということがようやく分かってきた。やけにシンセオタ気質の作曲&プログラミング陣と、かっこよくネジの飛んだ女性ボーカル。CDよりもステージで映える、この妙なギャップ。この人達はライブバンドだ。Perfumeからテクノポップを聴き始めたけれど、ガチのテクノにはポップとロック成分が欠けていると思う、そんな体力を持て余している10代の若者がいたら、一度レコライドのライブを体験してみるといい。馬鹿みたいに踊れるから。
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