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観覧記録 東京女子流「『5つ数えれば君の夢』プレミアム・エディション」お渡し会+ミニライブ 15時回@渋谷2.5D

http://tokyogirlsstyle.jp/news/detail.php?id=1011660
https://www.parco-city.com/shop/shgal351/shgal351/item/list/category_code/tokyojyoshiryu


  • 20141018 東京女子流「『5つ数えれば君の夢』プレミアム・エディション」お渡し会+ミニライブ 15時回@渋谷2.5D


山戸結希監督が東京女子流を主演に迎え、初の商業作品として撮影された「5つ数えれば君の夢」。女子校、それは光に満ちた牢獄。演技の出来不出来などで評価する類の映画ではない、ただ彼女達にとってフィルモグラフィーの最初にこの映画が載り続けることはとても素敵な事だ。パルコ出版でのみ販売された特別装丁のBD+DVDパッケージ「プレミアム・エディション」のお渡し会+ミニライブ。「プレミアム・エディション」に収録されているメイキング映像よりも劇場で単体売りしていたメイキング映像の方がずっと長いので、映画に思い入れのある人は単体メイキング盤を探してみてください。


私立手越女子高等学校の衣装でステージに上がるのもこれが最後だろう。少し手を伸ばせば触れられるような距離感で舞い踊る制服の妖精たち。いつものように上手のスピーカーに張り付いて、目の前で「ゆうやけハナビ」のディスコビーツと「Say long goodbye」のコーラスを堪能したけれど、一番好きなのは「月の気まぐれ」のアウトロ部分、トラックの音が小さくなって女子流がステージをターンするきゅっきゅっという足音が聴こえる時。この衣装でこの魔法の様な曲を踊るその最後の時を目に収める為だけにここに来たのだ。


  1. ゆうやけハナビ
  2. Say long goodbye
  3. 月の気まぐれ


3曲披露した後に軽い裏話。印象に残った撮影シーン、山邊は体育館を挙げる。「これまで『係』とか避けるタイプだったので、上の見晴らしの良いところに登れて嬉しい」と言いつつも、そこで観た風景はと聞かれて「積もった埃」と答える山邊、さすが山邊だよ。流石に周りも「えー」となるが、「まああれはひとみを引き立てるシーンだから」とさらっとした顔で返す、軽い嫉妬の籠ったその山邊の言葉に躊躇することなく「ありがとー!」と山邊に抱きつく新井さんも新井さんだ。


小西さんはやはり体育館、庄司さんと二人きりの長回しシーンを挙げる。山戸監督らしい美しくも執拗で偏執的な女性性が剥き出しになるこの映画の一つのクライマックス。「女子流の中でも一番大切なシーンだと思う」「シーン撮影直前に台本が1枚から4枚に増えた。そのうち1枚は全部小西の台詞で埋まっていてびっくりした」「世界観を大切にするため、最小限のスタッフを残して後のスタッフは体育館の入り口に退避」といった話から、「延々と続く長台詞、言葉が詰まる度に監督が横でこそこそ声で指示出し」などという聞かなければよかったような話まで。山戸監督のマシンガンのような速度で溢れるあの言葉を小西さんがモノにできたとは到底思えないけれど、しかしあのシーンは確実にこの映画のクライマックスだ。監督は小西さんの顔が好きで、彼女の顔のアップを撮りたいと何度も繰り返していたが、その中でもこのカットの中に一瞬とびきり可愛い小西さんの表情が映っているという。それを聴いたメンバー達が「あれでしょ!」「分かる分かる!」と大騒ぎ。中江さんは「あれを見つけられてこそ本当の小西ファン」とファンを煽る。庄司さんのセリフが終わった後の一瞬の表情なのだとメンバーは口を揃えるが、庄司さんだけがその可愛い小西の部分がどこなのか分からず首をかしげたままだった。



卒業証書を手渡されるように新井さんから豪華な装丁のパッケージを頂く。「花びらは光の粒子でできている」、ブックレットの裏面には山戸監督のメッセージ。

小西彩乃の頬に映える冷たさと熱さ
中江友梨の眼からこぼれる慈愛と打算
庄司芽生の笑みにこぼれる拒絶と寛容
新井ひとみの生きている静けさと賑やかさ
山邊未夢の立ちすくむ日陰と日だまり

に捧げます。


たとえば青春の光と影の記録として。



愛しています、愛しています、
5つ数えれば君の夢


《MADムービー》月の気まぐれ(MV)/東京女子流



映画『5つ数えれば君の夢』予告編




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