http://tokyogirlsstyle.jp/schedule/detail.php?id=1016223
http://natalie.mu/music/news/130963
早目のイルミネーションに浮かれた気分を醸し出す赤坂、月一連続コンセプチャルライブもこれで最終日。
アルバム再現ライブ、「Killing Me Softly」も終わり本当のラストは松井編曲外、TGSナンバーの付かない通称「通番外」回。アルバム曲順通りに改めてライブとして聴き直すことで数々の発見があったこのシリーズ、やはりこれらもやらねば終われない。毎回楽しみなレア衣装は「Get The Star」。うーんこればかりは。とはいえ「We Will Win」のチア衣装は当時でも既に小さ過ぎる作りだったとの事で残念。
新井ひとみと松島湾子「ワンダフルスマイル」は基本すっ飛ばして聴いていたが、あらためて聴くと永井ルイっぽいしギターはブライアン・メイで初期スマイレージとミックスすると面白い。いまだに盛り上がるバトポン曲で流石に恥ずかしがりつつ、因縁のロックシリーズ、そしてマルチネ絡みのソロ曲へ。好きな曲ばかりだけれどなかなかマルチネソロ曲は聴ける機会が無いのでありがたい。
ソロ曲の見所を一言でというお題、それぞれに曲調の魅力を持てる言葉を駆使して語る女子流メンバー。小西彩乃は自分の持ち曲をしっとりと優しい歌を聴かせる場だと言うと、山邊はマルチネソロシリーズの中で一番ヤバいビートのbanvoxのトラックに対して「いつも下手側にいるけど上手に行けるからレア」。山邊クール過ぎるよ山邊。この曲は断トツにかっこいいし山邊の個人的な音楽趣味にも近いと思うのだけれど、ちょっと先走り過ぎたMVが全体の印象をアヴァンギャルドな物にしてしまっていて勿体無い。今回も頭に大きな星を3つ着けて、更に星のステッキを持って現れた庄司さんの無理してる感半端ないチップチューン、しかし「この星を着けるとみんなが笑顔になるから」と自分の役割に徹してぎこちない笑顔で演じ切る。ソロ最後は中江さん、あの中江さんが「しっとりまったり、休日とか寝る前に聴いてほしい」というそのギャップが可愛らしい。一番男慣れして「サ上と中江」プロジェクトを飄々と乗りこなすいい女、しかしどこか背伸び感の抜けない中江さんの女の子らしいところを引き出す面白い曲。
「5つ数えれば君の夢」でのある種の奇跡の様な「月の気まぐれ」の後に、HARDBOILED NIGHT路線を切り開いた2曲、そして最後はやっぱり新井ひとみが全部持っていく。山邊が主題歌を歌う恋愛シミュゲー曲も披露。毎回あの宣伝ムービーが流れる度に微妙な空気になるも、健気に「皆さんダウンロードお願いします」とアピール、そこへ中江さんが「私やってるよ、今大人気アイドルと恋愛してる」とさらっとフォローを入れたが、考えれば考えるほど中江キャラも相まってシニカルな一言だ。
結局この「TGS Discography」シリーズで全曲をもう一度ステージパフォーマンスとして再消化できたおかげで、翌月の「過去の可愛い名曲群封印」宣言に対しては自分の中でそれほどショックを受けずに済んだ感がある。やはり東京女子流とは常に「清算」をし続けるユニットなのだ。
- 新井ひとみと松島湾子 / ワンダフルスマイル
- 東京女子流 / We Will Win! −ココロのバトンでポ・ポンのポ〜ン☆−
- 東京女子流 / LIFE SIZE
- 東京女子流 / Get The Star
- 東京女子流 / Last Forever
- dancinthruthenights / マジ勉NOW! feat.新井ひとみ(short ver.)
- fazerock / Spica feat.小西彩乃 & 生活必需品(short ver.)
- banvox / Umbrella feat.山邊未夢(short ver.)
- Gigandect / Kawaii Rave feat.庄司芽生(short ver.)
- Avec Avec / Day By Day feat.中江友梨(short ver.)
- 山邊未夢 / Share Hearts
- 東京女子流 / 月の気まぐれ
- 松井寛 / Paint in Black feat.東京女子流
- 松井寛 / Count Three TGS Version
- tofubeats / Come On Honey! feat.新井ひとみ