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Aerodynamik - 航空力学

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大切な物を妻に捨てろと言われた

日記


昨晩、妻にものすごい剣幕で怒鳴られた。何事かと思えば、俺の青春時代のバイブル、松本零士男おいどん」を手にしている。


その後しばらく続いた妻の説教をまとめておく。

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初めて読んだけどこんな酷い本はない。主人公は不器用で要領が悪く、社会とうまく付き合うことができない、だけど馬鹿正直で、世間の中で自分だけが真っ直ぐに生きていると思い込んでいる。これはあなた自身だ。
こんなものをバイブルとしているメンタリティに大いに問題がある。現代社会で生きるうえで、確実に「負け犬」に繋がる思想だ。
こんな本は家に置いておくことすら許されない。即刻捨てなさい。捨てない場合は私が家を出て行く。
どうしても読みたいと言うのなら、社会的に成功した後に買いなおせばいい。

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まあこれはこれで正論なのだけれど。思い出の詰まった大切な本を捨てろと言われて、とてもショックを受けた。買いなおせばいいとか、そういう問題ではないのだ。とはいえ、そんな感情は「物」についての執着でしかない。妻の言う、「捨てるべきは何か」ということは、分かっているつもりだ。




※参考
鉄道模型を捨ててから、夫の様子がおかしい
http://www.asks.jp/community/male/1203.html




男おいどん (1) (講談社漫画文庫)

男おいどん (1) (講談社漫画文庫)


一応、読んだことのない人のためにAmazonレビューを載せておく。

この本の主人公おいどんはとても純朴な青年です。でも純朴であるがためにうまく社会でやっていけない。しかしおいどんを温かい目で見てくれる大人達もいます。古き良き時代のさみしさと温かさが混ざった奥深い一冊です。


懐かしい時代の優しく寂しい物語です。


どんなに遅れをとっても、男・おいどんは、おいどんのペースで突き進む。
明日のために今日も寝る!お金はないけど、時間はたっぷりある。
おいどんの青春は、もの悲しいけれど、後ろを振り返らないおいどんの毎日。これを読むと、前向きになれること請け合いです。


ちなみに、去年の夏に引越しをする際、妻の「本が多すぎる」というクレームにより、大量の蔵書の半分を売ってしまったこと、「これは残しておきたい」と思った本も、妻が気に入らなければ処分したこと、「松本零士はつまらない」という理由で、これまで集めてきた沢山の松本零士作品を全て処分するよう言われ、四畳半シリーズは「男おいどん」を残して全て処分したこと、そういうことが前提にある。




おそらく、妻はとても正しいことを主張している。ただ、今の自分が、それを受け入れるだけの前向きな生き方をしていないだけなのだろう。昨年に仕事のストレスから体調を崩し、休職に追い込まれ、仕事だけでなくこれからの人生に絶望している自分にとって、これはあまりに正しすぎる主張であり、なにも言い返せなかった。