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優秀な統括プロデューサーがいるわけではなく、周りのスタッフがそれぞれ優秀であるがゆえに作られたPerfumeという奇跡。
のっち×MIKIKO(振付師)
−三人の振り付けを別々に撮影したビデオなんですか?
水野:いえ、三人分を同時に「ここでのっちがこの体勢をしています。三人がこう入れ替わります、そこであ〜ちゃんが・・・」と口で説明するだけ(笑)。後は曲のイメージを色や形で伝えたりとか・・・他の人が聞いてもたぶん分からないですね。これはPerfumeの三人だから分かるんだと思います。完璧に指示通りに仕上げてきますから。ビデオだけでよくぞここまでやった!と。
の:先生の言うことはなんとなく分かるんです、三人とも。不思議ですけど、大事なところはちゃんと一緒になります。
去年の夏以降振り付けはビデオ渡し。先生が3人分踊ったりしてるのかと思っていたが、なんと口頭説明のみ。しかも細かい部分は本人達任せ。それでも完璧にこなすということは、アクターズスクールからの経験だけではない、本人達の資質なんだろう。
かしゆか×山本史朗(マネージャー)
も:Perfumeはライブハウスで少しずつお客さんを増やしてきて、ワンマンライブをO-Crestでやって、アストロホール、FAB、ユニット、リキッドルーム、AXって上がっていっている。やってることがロックバンドじゃないですか。すげえと思うんですよ。だからそれを永遠に続けたいし、僕もそこは潰さないように、そこだけはちょっとがんばろうと思います。
あと、ポリループ部分について、スタッフからの変更要請に対してヤスタカが「クリエイター側は若い子の先を行くべき」とAmuseに直談判、テレビ用エディットを作る代わりに一曲目にポリループを入れてきたエピソードに泣いた。
あ〜ちゃん×研(スタイリスト)
あ:自分たちのイメージを言うと、研さんはそれをよりかっこよくしてくれる。たぶん研さんが思ってる以上に三人は研さんのことを信頼してますよ。だって事前のフィッティングも無しに撮影を始めるって普通じゃありえないですよ!(笑)。それでも毎回ちゃんと撮影が成り立ってて、しかも三人とも今まで嫌だっていう衣装がない。
研:何かやるたびに印象を変えるっていうやり方って、去年とか一昨年とかすごいいっぱい見たの、俺。でも、そんなことをやってると訳がわかんなくなっちゃうんじゃないかなって思って。だからPerfumeは、ただ”白い”って言う印象にすればいいなと。たとえ同じ白であっても、その中で要素を増やしたり減らしたりするだけでどんどん幅が広げられるんです。
Perfumeの三人からの支持は圧倒的。
「リニアモーターガール」の「黒×動くと痛そうな素材」に違和感を感じ、以降は白を基調に。今のPerfumeの持つ透明感や清涼感は、彼の仕事によるところが非常に大きい。