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Perfume あ〜ちゃん、再び韓国進出への意志を強く語る@韓国SSTV「2011 Asia Song Festival」記者会見 111014

http://www.asf.or.kr/


韓国、大邱にて開催された「2011 Asia Song Festival」に出演したPerfume*1

  1. レーザービーム
  2. ねぇ
  3. ポリリズム
  4. チョコレイト・ディスコ


韓国独特の、蛍光色のような原色系と朱色のような赤に染めれらた衣装を纏い、韓国で配信された「Perfume Selection」そのままの四曲を披露。そして、「Cars 2」ジョン・ラセター監督のメッセージに感動して、あえてハリウッドでも「自分達らしくそのままでいよう」と例の自己紹介を日本語で貫いたはずのPerfumeだったが、*2 今回はまた昨年の韓国「MAMA」出演時と同様に、韓国語で自己紹介を披露し、さらにはMCを韓国語でこなした。


海外、その中でも韓国は、Perfume、というより西脇さんにとって非常に強い、並々ならぬ思い入れがある国だ。それゆえの、「自分達らしく」という気持ちを捨ててまでの、韓国語自己紹介と、韓国語MC。それは、少女時代やKARA達が、日本市場に進出するために皆必死に日本語を覚え、日本語で歌い、通訳を介さずにテレビ番組でトークをこなして、そうして日本での信頼を獲得していく様を、非常に近い所で見ているからこそでもあるのだろう。




ASF開催前日に行われた韓国大邱での記者会見で、西脇さんは、韓国進出への意志を、再び強い言葉で語った。

あ:「来るのがちょっと遅いんじゃないか」って、いやー、ほんとにありがたいです。でも私達、あの、日本のレコード会社でやっているもので、あの、ちょっと出られず、韓国の方には、去年初めて来させていただいて、今年また来させていただいているんですけれども、もう是非、あの、こちらの方でも沢山活躍していきたいと思っているので、本当に、その声は本当に嬉しいです。期待に応えられるよう、是非活動していきたいんですけれども。

継続して、より沢山の活動を韓国で展開していく意思を、今度はより大きな場で韓国へ向けて宣言した。Perfumeの言う所の「言霊」、それは西脇さんの強固な意志に等しい。




韓国では、違法コピー蔓延の結果、経済規模に比較してCD市場は日本以上に崩壊状態にあり、ハリウッドの大手映画会社も、韓国でのDVD事業から全企業が撤退するほどにメディア産業は死に体にある。韓国盤のCDのパッケージが、いわゆるプラスチックの「ジュエルケース」ではなく、サイズが巨大だったり、写真集がついていたり、もはや四角ですらなかったり、同じミュージシャンでも全く揃える気もなくいちいち派手な造りなのは、もはや音楽CDとしての価値が失われている現状に対して、違法コピーでは手に入らないパッケージの魅力で何とかしようという努力の表れなのだ。そして崩壊寸前の韓国のメディア産業が、海外への売り込みに国家を上げて精力的に取り組み、そのあまりに強烈な売り込みと、同じく不況に喘ぐ日本のメディア産業の利害が一致して、ネットで大反発を招くほどの一大韓国ブームが起きるなど、いま日本、そして東アジアで、その影響は大きなものとなっている。それでも、韓国から東アジアへの流れに逆らって、あえて日本から韓国への進出を強く願う西脇さん。それはK-POPへの強い憧れであり、ビジネス上のメリットが皆無などという話で割り切れるものではない。そして、そのK-POPアーティスト達と同じ舞台に立ち、同じように賞賛を受けることができるのか。空前のダンスポップグループブームにある韓国においても、Perfumeのような存在は見当たらない。それはチャンスかもしれないし、需要が無いのかもしれない。SDN48bump.yなどのK-POPを取り入れたアイドル楽曲が日本国内で展開される一方で、KARAは日本の北関東風土に合わせた日本マーケット向けの低レベルな楽曲をわざわざ展開するなど、ますます両国間に音楽的結び付きが強まるなか、Perfumeの楽曲そのままを持って韓国で勝負しようという西脇さんの意思が韓国に受け入れられるのか、注視したい。