Aerodynamik - 航空力学

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Perfume「JPN」香港盤を買ってみた


KRAFTWERKYMOには、世界中でリリースされたありとあらゆる音盤を蒐集する、非常に熱狂的な海外盤コレクターが存在する。ネットが普及する前には、そのリストとジャケット写真だけの同人誌なども何度か目にしたことがある。コレクターの方達ともお会いしてコレクションを披露してもらったりもした。現地語で歌われたものや、現地レコード会社が勝手に音源を編集したものといった音源違いだけでなく、同一音源のジャケ違いだけでも膨大な数がある。音源違いならまだしも、ジャケ違いをコレクションするのはキリが無いし、その投資を新しい音楽を聴く方に向けたいし、なにより自分の性格を考えると絶対に危険だと思って、そういう方向には行かないようにしているのだけれど、海外進出の餞別代わりなどと言い訳を付けて、Perfume「JPN」のアジア現地盤を一枚買ってみた。


現時点では、Perfume「JPN」正規アジア現地盤は、台湾/香港/韓国/シンガポール/マレーシア/タイの6種がリリースされると報道されている。*1 発売元は、徳間ジャパンではなく現地ユニバーサルミュージック、つまり「環球音楽」から。



今回買った香港盤は、「UNIVERSAL MUSIC HONG KONG」が販売している。表表紙及びブックレットは日本盤と全く同一(日本語そのまま)。トレイ側も同じ。裏表紙(ケース裏)の、曲タイトルの下に書かれたコピーライト表示が英語表記。その右側に並んでいるロゴは、日本盤がJAPAN RECORD、COMPACT DISC、AMUSE、徳間ジャパンとなっているが、当然JAPAN RECORDと徳間ジャパンの代わりにユニバーサルのロゴ。背表紙の「TOKUMA JAPAN COMUNICATIONS」がユニバーサル表記に。CD盤面もデザインは同じ。「MADE IN JAPAN」と徳間ジャパンの表記が、香港とユニバーサルに。ロゴも同様。そして「日本国内頒布禁止 Not For Distribution In Japan」と書かれている。違うところはその位なもので、現地盤と言っても、会社表記が違う程度。



海外のコレクターに日本盤が人気である理由として、単に印刷されている言語が違うだけでなく、欧米には無い「帯」という文化が挙げられる。香港盤と台湾盤にも帯が付いていて、コピーはほぼ同じ内容。「專輯」=アルバム、「單曲」=シングルという単語さえわかれば読めてしまうところが漢字文化圏のいいところ。



由名製作人中田康貴操刀Perfume新專輯、收錄ORICON暢單曲「不自然女孩」「VOICE」「SPICE」及「Laser Beam」「GLITTER」的專輯混成版等大熱作品!!附20頁專屬豪華彩色歌詞本及追加中文歌詞!!


超人氣日本電音女團Perfume移籍環球、以專輯JPN正式和全世界的歌迷見面!甜蜜嗓音與電音混合、散發令人無法招架的可愛魔幻魅力;發行週便登上日本ORICON冠軍、刷新自我週銷售紀錄、創下專輯三連冠的亮眼成績。收錄日本酒類商品廣告曲「Laser Beam」「GLITTER」「微香」及日劇主題曲「SPICE」。

「スイートヴォイスと電子音が混ざり合い、抗えないほど可愛くてサイケデリックな魅力を振りまく」とはいい表現。


曲タイトルは英字はそのまま、日本語は「自然愛」「時針」「喂」「微香」「心靈運動」「不自然女孩」となっている。「心靈」は「精神」、「女孩」は「女の子」。まさに直訳。「ねぇ」は、香港盤では「喂」(wei4)なのに対し、台湾盤は「欸」(ai1)。どちらも呼びかけの言葉。
ちなみに、「喂喂」は「ウェイウェイ」と発音し、日本語の「もしもし」に相当する。つまり、きゃりーぱみゅぱみゅの「うぇいうぇい PON PON PON」というあの曲を収録したアルバムが「もしもし原宿」なのは、中国語ネタなのだろう。




パッケージはほぼ日本盤と同じものだが、現地盤には歌詞を翻訳した紙が一枚付いている。



キラキラ=閃閃發光。

閃閃發光的夢中
我們許下承諾
在那天來臨之前
不再哭泣 會想念你
祈求 能和你觀笑


「スパイス」は、もはや五言絶句のような味わいすらある。

豎起耳朵
用心凝視 看呀
打開門
就能看到一切


ポチポチボタンをプッシュなう。

啪啪打字按鍵中


歌詞カードだけでしばらく楽しめそうだ。







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